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七夕②

今日の大阪は、梅雨の間にもかかわらず、びっくりするくらい美しい青空が広がっていました。

現代の七夕は、笹に願い事を書くことが主でしょうか。元々は織姫・彦星が年に一度会えることを「祝う」お祭りだったようで。今はこの日を祝うなんて言われてもピンと来ませんね。万葉集にも七夕にちなんだ歌はたくさんあるのですが、まだ女性の機織りの技芸上達などが言われる前だと、今でいうクリスマスやバレンタインデーのような、恋人同士が一緒に過ごす日だったのだろうなぁと思われます。もっともクリスマスやバレンタインデーというのも、これはこれでキリスト教由来で、日本では大分意味合いが変わっているらしいですが・・・。

そんな七夕、旧暦ではお盆の始まりの時期でもありました。果実をご先祖様の霊を導く提灯に見立て、鬼灯(ほおずき)を飾ったりもします。新暦に変わった後、多くの地域では旧暦7月と同時期に当たる8月半ばにお盆の行事をすることとなったのですが、今の暦でもこの七夕の時期に鬼灯を飾ることもあるようです。

今年の七夕は日曜ですが、七夕だから、と恋人と一緒に過ごす方はもはや殆どいらっしゃらないのでは。というか、近くにいなくてもスマホ一台あれば相手の顔を見て声を聞ける現代では、一年に一度しか会えない恋人同士というのは想像もつかないオハナシですね。

今日の菓銘は「星願い」。

川を挟んで、向こうとこちらに金箔の織姫と彦星が

本格的に気温が上がってきました。水分塩分適度に補給しつつ(最近は一緒に糖分を取り過ぎてしまうことも問題になっているとか)、気をつけてお過ごしください。

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