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新しい生活を始めたあなたへ。
引っ越したら最初にすること
新学期、新年度で新しい生活になったあなたへ。
紙の本が好きな r&r books 店主の私が、素敵な紙の本ライフをお伝えします。
特に、引っ越したあなた。
役所に住民登録したら、住民票は必ず1枚もらってください。
そして、それを持って図書館へ行き、カードを作ってください。
新生活にはまだまだ時間もあるでしょうから、ネットと連携して、その区の、市の本をネットで検索し、借りれる準備もしておくとなお良いです。
図書館カードがあれば、休日は無敵です。
友だちがまだいないなら、本を友だちにすればいいのです。
これは何も冗談ではなく、本を読むということは、誰かの人生を読むということなので、誰かと出会って深く話し合うことにとても近いのです。
何を読んだらいいんだろう?
でも、あまり本を読み慣れていないあなただったら、何を読んでいいかわからないかと思います。
好きな作家というのもいない。
そんな時役立つのが、ブックガイド本です。
まずはこちら。
NHK理想的本箱 君だけのブックガイド
最近新シリーズが始まったEテレの番組で紹介した本がまとまって紹介された本です。
テレビでは「映像の帯」というショートストーリーが映像で作られて放映されていました。
この番組を見つけた時、すごく素敵だなあ!と思い、新シリーズはいつかと待ち望んでいたら、今シーズン4月からはやるようです。
そして番組冒頭のナレーションにある「人生で最も悩み多き時代」とは、10代のことだと今回初めて知りました。
とは言え、いつでも悩みは10代の時のものが根本にあるものです。
30代以上の方にも響く本が多いですので、ぜひお手に取ってみてください。
テレビは土曜夜9時から30分の放送です。
こちらで紹介されたものを読んでみるのもいいですね。
名場面で味わう日本文学60選
平野啓一郎さんのツイートで見かけて借りたところ、「これをおすすめしちゃうのか!」と私が唸るラインナップでした。
特に、平野啓一郎さんが勧める「ナポレオンと田虫」(横光利一)、そして中島京子さんが勧める「ガラスの靴」(安岡章太郎)はおすすめです。
そしてこれは、一時期流行った「読んだふりが出来る」日本文学の名場面がたくさん載っている本でもあります。
平野啓一郎さんが最初に書いていましたが、ネタバレが嫌われる昨今だが、ネタバレをあえて載せよう、味わってもらおうという意図もあるようです(思い出しての要約です)。
その通り、サビだけ知ってる名曲みたいに、読んでみて欲しいと元文学少女の私は思います。
これで知った中島京子さんの本を探したら「ちいさいおうち」の方でした。
黒木華さんで映画にもなったものですね。
図書館で借りて読みましたよ。
若い読者のための短編小説案内
これもですねぇ、「ガラスの靴」(安岡章太郎)が紹介されているんですよ。
「ガラスの靴」は、戦後の短編の一派でも極めてすっとんきょうな存在だった安岡章太郎氏のデビュー作で、その後の短編と比べると、恐ろしくロマンチックな一作です。
それを、現代の小説家が二人も推しているというのは特筆すべきことではないでしょうか。
そして、村上春樹を読んだことがないあなたも、春樹氏が勧める短編を眺めて、春樹氏がどんな人なのか想像してみるのもいいかもしれません。
もちろん、村上春樹の物語もおすすめですよ。
「女のいない男たち」が映画になって、久々に読んだくらいなのだけど。
初期〜2000年代初頭は結構読みました。
あと、彼が訳したレイモンド・カーヴァーも好きです。
そういえば「キャッチャー・イン・ザ・ライ」も読みたいと思ってましたね。
いつ読むかしらん。
かじるだけでも読書です
「挫折図書」という言葉がありますが、こういうガイド本で、おいしいところだけかじるのも読書です。
ちょっとかじるだけなら挫折しませんし、ガイド本なので全部読まなくていいわけです。
あと、どこから読んでもいい。
あなたの「友だち」になる本が、この中から見つかるといいですね。
紙の本好きの店主のお店はこちら。