濫読庵主人 阿部進

彷徨う50代、未だ命を知らず。第二次ベビーブーマーのど真ん中です。水の豊かな北関東の大…

濫読庵主人 阿部進

彷徨う50代、未だ命を知らず。第二次ベビーブーマーのど真ん中です。水の豊かな北関東の大地の片隅で、積読、濫読の一端を書き留めています。

最近の記事

ペリリュー楽園のゲルニカ

    • あっぱれそう来たか! もし幕末に広報がいたら「大政奉還」のプレスリリース書いてみた

      今日も、行きつけの池袋ジュンク堂さんを徘徊して、面白そうな本を漁ってまいりました。本日の最大の収穫はこの本。 広報マンのセンスで、リスクマネジメントの視点で武田信玄のトン死をごまかしたり、板垣退助の傷害事件を自由党の立場で速報したり、もうこの発想の見事さには脱帽です。 私のまずい書評より、こちらの [ ダビンチWebさんに掲載の解説 ]が、それはもう愉快にまとめてくれていますので、余分は付け加えないことにします。 なにかあったら、すぐにプレスリリースが現代の常識ですね。

      • おめでとう、これで君もノーベル賞じゃ! ヨラム・バウマン著 山形浩生訳「この世で一番おもしろいマクロ経済学 みんながもっと豊かになれるかもしれない16講」

        この本は理屈抜きで、だれにでも読めると保証させていただきます。ぜひチャレンジしてみてください。マンガで分かりやすくよめますし、日ごろ感じている疑問を解決できたら(なかなか解決できないから困るのですが)、これで君もノーベル賞じゃ! と乱発されているところが痛快です。 ※ ノーベル賞を受賞した学説、業績でも、ちっともマクロ経済はよくならにないじゃないか!というツッコミは、ここでは、、目をつむりましょう。 マクロ経済学と、ミクロ経済学の2冊がセットになっていますが、まずはわ

        • 技術の来歴... 畑村洋太郎「失敗学実践講座」

          さまざまな大事故の検証に立ち会い、「失敗学」を立ちあげた知の巨人で今も活躍中の畑村洋太郎「失敗学実践講座」を久しぶりに読み返しています。 有名なハインリッヒの法則(大事故1件の陰に、29件の軽微な事故と300件のヒヤリハットがある)をいまさら繰り返すまでもない話で、この法則がよく知られるようになったのは、畑村先生と失敗学の分析にあたった先人の活躍があってのことです。 この名著が書下ろされた2010年当時にすでに知られていた大事故が多くひも解かれています。自分の世代にはどれ

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