007 │ デジタルメディアと日本のグラフィックデザイン その過去と未来展 を見に行った
デザインハブは日本デザイン振興会、日本グラフィックデザイナー協会、武蔵野美術大学 デザイン・ラウンジ、インターナショナル・デザイン・リエゾンセンターなどが非営利で運営してる事もあり、ミュージアムと言うより組合の集会所的で、展示も比較的シンプルな分、リアルで生々しい。
そこで「デジタルメディアと日本のグラフィックデザイン その過去と未来」なる展示があるから見に行った。
デジタルメディアとグラフィックデザインなどと言われれば、展示の内容や流れはな~んとなく想像できるけど、だからこそ見に来ないと、本当はどういう事になってるか分からないし見ないままだとモヤモヤが残る、それは如何にも気持ちが悪いから。
↑画像の、旧型のPCはApple社製:マッキントッシュ・コンピューター Color Classic Ⅱ。これらがデザイン業界に現れ徐々に導入され、卒業した美大の受験科目に数学も物理も無かった超文系職能 = グラフィック・デザイナーはドキドキした。
今、DTPやネットやcloud無しにデザイン業務を行うのは至難の技だけど、アナログからデジタルに移行する頃そういうところに居たから、今考えると有り難かった。アナログの頃も経験できて助かった(歳がバレるけど)。
↑この画像のMACも一体型だ、下のは外付けのハードディスク? この型の頃はまだ私がいた職場に、デジタル化の波はあまり来ていなかった。技術的にも資金的にも敷居が高かったし、できる作業は多くなかった。
左奥のテレビ・モニターの、何やらカラフルなのは(うろ覚えだけど)曼荼羅というタイトルのCGアートじゃないかな。発表当時はアチコチで取り上げられ、どこ行っても流れていた。今なら誰が持ってるPCでも作れるような、シンプルなコンセプトの作品だけど。
そして、Apple社に復帰したスティーブ・ジョブスさんが発表した初代iMAC。この画期的なプロダクトの登場で、この頃の周辺機器や、一般家電やステーショナリーとかまで、かなりのプロダクト・デザインが半透明で丸いものに雪崩込んだ。
展示は、設置されたPC上の作品がメインだから、まずハードに目がいってしまう。でもって "その頃" を思い出して多少クラクラしてから、モニターで展開する作品を見る。
黒い四角い大きなテレビと、SONYとYMO。当時の空気が思い出される。坂本龍一さん若い(微笑)。
紙のグラフィック・デザインも、デジタルなテイストが取り入れられ、評価された。
こうして抜き出されると、猫も杓子もデジタルイメージに走った風になるけど、今も残るような作品はキチンとしているし、デジタルじゃないテイストのものは今だって健在だ。
むしろデジタルなるものが手段として定着し、アプローチの1つとして根を張ったという事だろう。
グラフィック・デザイン業界の、なんかいろいろな数字的推移。
展示コンセプトと言うか挨拶文に、歴史=今日までのデジタルメディアの流れ、を再確認する事は、今や今後を探るヒントになる、と言うようなアリガチな事が書かれていたけど、それは言えてると思う。
この時、足立区の千住からミッドタウンまで自転車飛ばして来て、デザインハブの閉館時間が近づいていた。1時間あれば余裕で観れると踏んだけど、残り時間45分くらいに辿り着いた。
さて駐輪場や駐輪できるスペースはどこかなと、余裕があれば自分で探し始めるけど、時間を取られたくなかったから、成り行きでさしかかったホテル棟エントランスのポーターさんに尋ねた。そしたらミッドタウンに駐輪場などは無いらしく「こちらでお預かりします」と言われ、それはちょっとと思いつつお言葉に甘えてしまった。リッツ・カールトンにこんなむさ苦しいモン預けてもう本当にゴメンナサイ><。
→ http://designhub.jp/exhibitions/1891/
この日の走行距離(は、うっかりCCをリセットしてしまい後からGoogleMAPでざっくりトレスしたら)約45km。