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ランブン雑談・ボドゲ編 その21 久しぶりにテストプレイ会へ参加しました。

閲覧ありがとうございます。ボドゲ工房Rのランブンです。
本日は、私が先日(10/17)参加したテストプレイ会の所感およびテストした作品の反省点を記事にいたします。

【参加させていただいたテストプレイ会情報】
主催・会場:ボードゲーム喫茶 天岩庵様
(東京都品川区南品川5-3-30 TKビル 2階)
ホームページ:https://tengan-an-boardgame-shinagawa.blogspot.com/
Twitter:@tengan_an

参加しての感想

昨今の情勢により久しぶりのテストプレイ会参加となりましたが、率直に申しますとメチャクチャ楽しかったです。(今回に限らず毎回楽しく参加させていただいてますが)今回の会も終始よい雰囲気で、充実した時間を過ごせました。自身の作品にクオリティの高い意見がもらえるのはもちろん、他者の作品へ意見を出すことにより、自身の視野が広がったり、作者が集まることにより様々な知識やモチベーションが高まったり、とにかく良い事づくめでした。


テストプレイの事前情報

自身の作品を含めて3作品テストを行ったのですが、他の作者から掲載の許可をいただけなかった(もらい損ねた)ので、今回は自身の作品について詳しく書いていきます。
なお、今回テストプレイしていただいた作品は『海賊の掟』で、私を含め4人でプレイしていただきました。

海賊の掟テストプレイ風景

テストプレイ光景写真

『海賊の掟』のルール

今回は以下のルールでテストプレイを行いました。

ゲームの目的と勝利条件
『海賊の掟』はブラフ要素の入ったカードプレイゲームです。「呪いの財宝」を相手に押し付けながら勝利点を稼ぎましょう。

使用するカード情報
・呪いの財宝(財宝カード)
このカードは場に置くとき必ず表向きに置く。ゲーム終了時、このカードを表向きで場に出す。あなたの勝利点は0である。
・王家の財宝(財宝カード)
このカードを裏向きで場に置くとき、表向きで置いても良い。このカードは勝利点+3である。
・全知の方眼鏡(魔具カード)
受取りを拒否した相手の手札を全て確認する。
・トロイの木彫り(魔具カード)
手札を一枚選ぶ。それを受取りを拒否した相手に渡す。
・瓶の中の沈没船(魔具カード)
あなたか受取りを拒否した相手を選ぶ。そのプレイヤーは手札を2枚選び、それを裏向きで場に置く。
・運命を刺す短剣(魔具カード)
あなたか受取りを拒否した相手を選び、カード名を一つ宣言する。選ばれたプレイヤーはそれを全て表向きに場に置く。
・逆行する懐中時計(魔具カード)
あなたの場の表向きの魔具カードを一枚選ぶ。このカードの効果はそのカードと同じテキストである。
・欲望を示す羅針盤(魔具カード)
中央のカードを全て見る。その中から一枚選び、表向きにあなたの場に置いても良い。
・禍々しい鎖(魔具カード)
受取りを拒否した相手の場のカードを一枚選ぶ。それをあなたの場にそのまま置く。
・贖罪の十字架(魔具カード)
あなたがカードの効果で相手から選ばれたとき、このカードをあなたの場に表向きに置いても良い。カードの効果を無効にする。
・髑髏の指輪(魔具カード)
「呪いの財宝」を相手に渡したとき、このカードをあなたの場に表向きに置き、あなたの場のカード一枚を手札に戻しても良い。

ゲームの準備
ゲームを行う前に、以下の準備を行う。
①スタートプレイヤーを決める。
②「財宝カード」を規定数シャッフル、その中から規定数選び裏向きにして中央に置く
③ ②で残ったカードと「魔具カード」を規定数シャッフルする。それをスタートプレイヤーから時計回りに全てのカードを一枚ずつ配る。
➡規定枚数

ゲームの進行
①手番プレイヤーは他のプレイヤーを一人選ぶ。
②手番プレイヤーは自分の手札から一枚選び、①で選んだプレイヤーに裏向きで渡す
③選ばれたプレイヤーは、以下のどちらかのアクションを選ぶ
 A:渡されたカードを手札に加える。
   さらに手札からカードを一枚選び、裏向きで自身の場に置く
 B:渡されたカードを突き返す。
   手番プレイヤーは②で選んだカードを表向きにする。
   それが「財宝カード」ならそれを自身の場に置く。
   それが「魔具カード」ならその効果を適用する。
   その後、そのカードを表向きに自身の場に置く。
④手番を左隣の人に移す。

ゲームの終了
プレイヤー一人の手札が全て無くなった手番でゲーム終了。

点数計算
自身の場に置かれている裏向きのカード一枚につき1点とする。
表向きの「王家の財宝」は3点とする。
「呪いの財宝」がある場合は残りの点数に関わらず0点とする。

規定枚数

スクリーンショット (28)

※2人の場合、財宝カードは中央ではなく、両プレイヤーの手札に一枚ずつ配る


制作方針

制作目的
ゲームマーケット2022春にて広告用格安ボドゲを展開する。そのため
・少ないコンポーネント(カード36枚)
・少人数から遊べる(2~5人)
・短時間でライトに遊べる
・プレイ光景を写真に収めたとき、ある程度カードイラストが写る
(つまり盤面にカードを広げる)
・ボドゲ工房R作品の特徴である「競技性」を維持する
を念頭にルール制作を行いました。

メカニクスについて
この作品は「悪いカードを押し付けあう」というコンセプトで作っています。ババ抜きのようなシステムなのですが、手札は自身から相手に渡し、渡された相手はそれを拒否することもできるというところがこの作品のゲーム性を支えています。
そのため、この根幹を如何に面白くするかが重要で、逆に言えばそれ以外の要素にはこだわりを持たずにルールを作っていくという方針です。


問題点その① テーマが分かりにくい

そもそも、私は「””テーマがあるとルールを把握しやすい””、””テーマがある方が興味を持つ人が多くなる””といったメリットがあるため決める必要がある」と考えています。
そのため、今回も仮でテーマを決めてからテストプレイに臨みました。けれども、この作品においてはそれが裏目となり、結果的にゲームを分かりにくくしてしまったと感じました。今回のテストプレイで、無理にテーマを決めると逆効果だなと思ったため、今後の制作ではあえて「テーマ無し」を前提として考えていく予定です。


問題点その② 『呪いの財宝』が影響力高すぎる

この作品は先にも述べたように「悪いカードを押し付ける」というコンセプトなのですが、その悪いカードである『呪いの財宝』の影響力が高すぎました。その結果、以下のような事柄が発生し、ゲームの体感を悪くしてしまいました。

・序盤にゲームが終了してしまう

ババ抜きでは、「悪いカード」の所有者が最後の最後まで流動的に変化するため終盤までゲームが続きます。けれども、今作では途中で「悪いカード」の所有者が確定してしまうため状況の逆転が起きにくく体感として良くなかったです。『呪いの財宝』を受けてからのゲーム参加意義もなくなってしまう盤面が多かったのも問題です。
テスト前まではもう少しもつれてから確定すると考えていたのですが、想定より早く確定してしまう可能性が高いことが判明しました。
・序盤に拒否するメリットが薄すぎる
『呪いの財宝』は影響力が高いので枚数が抑えられています。また、序盤に『呪いの財宝』が手札にあるデメリットが小さく、逆に『魔具カード』を使用されるデメリットが大きすぎるため、「序盤はカードを受け取る」があまりにも安定の動きとなっています。

のちに上げる問題点も結局はこの点が起因しているので、この点に関しては大きく変更する必要があると考えられます。


問題点その③ いらない要素が多い

テストプレイした結果、要素を減らしてもゲームとして成立するという感覚はつかめたので、次回のテストでは意識してルールを作成したいと考えています。
今回感じた、いらないと思われる要素は以下の通り。

・点数
「悪いカードを押し付ける」というコンセプトなので、その一点のみだけで勝敗を分けた方が面白いと感じました。今回のルールだと『呪いの財宝』を持っているか否かだけだったため、これを「必ず0点」から「-1」へと変更し枚数を増やすことにより、「悪いカード」の獲得枚数だけで勝敗が決まるような変更をしたいと考えています。
※『王家の財宝』のバランスが悪いなどの問題もありましたが、そのような小手先の変更ではなく、大胆に変更した方が今回は良さそうと判断しました。
・豊富なカードの種類
今回は『魔具カード』の種類を9種類用意しましたが、そんなになくても成立しそうという印象を受けました。とくに、通常のルールと違う挙動をする『贖罪の十字架』と『髑髏の指輪』がゲームを分かりにくくしているため、次回は統一性のとれた効果を採用したいです。(根本的なルールを変更する予定なので全体的に効果は変わる予定ではあります)
今回は『呪いの財宝』の枚数を抑える必要があったためその他のカードの種類を増やす必要がありましたが、次回からはその点も解決する予定です。


総評

テストプレイを通して様々な問題点が浮かんできました。けれども、全体的には面白いゲームになりそうという印象を受けたのでこのまま制作を進めていく予定です。


最後に

今回はテストプレイの感想を記事にしました。久しぶりにボドゲ制作者らしい記事を書けて個人的には満足しています。昨今の情勢も落ち着きつつあるので、これからボドゲ制作者としての活動を加速していくつもりですので、応援のほどよろしくお願いいたします。

『チキン・ラン』
多人数短時間(4~7人、20分)、自由な交渉とシンプルな数比べ
プレイ難易度★★★
キャッチコピーは「―破産か、罵倒か―」
【紹介動画(YouTube) URL】
https://youtu.be/1C1C3qeQsl8
【ボドゲーマ通販 URL】
https://bodoge.hoobby.net/games/chicken-run
『B級映画制作委員会』
多人数軽量級(3~6人、10分)、リレー式大喜利ゲーム
プレイ難易度★★
キャッチコピーは「限られた予算と時間の中で『俺達の最高傑作』を作れ!」
【紹介動画(YouTube) URL】
https://youtu.be/m1iDNyYKa1w
【ボドゲーマ通販 URL】
https://bodoge.hoobby.net/games/b-kyuu-eiga-seisaku-iinkai
ゲームマーケット2021春
『Mole in the Cult』出展しました。
【ルール解説note URL】
https://note.com/ranbun_bdgcobor/n/nfb098775d4d6?magazine_key=m04f7ef0d353e
多人数中量級(4~8人、60分)、じっくり遊べる正体隠匿系ゲーム
プレイ難易度★★
キャッチコピーは「裏切者には粛清を」
【ボドゲーマ通販 URL】
https://bodoge.hoobby.net/games/mole-cult

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