無言館と、かつてありし信濃デッサン館 窪島誠一郎の目

静岡県立美術館で開かれている展示を見てきました
窪島誠一郎さんという名はどこかで聞いたようなくらいの知識でした
無言館という私設美術館に所蔵されていた絵画というより遺書、生への執着を観ているような自画像、観ているうちにこみあげるものがありました
世界各地の争いがほんの隣町で起こっているような映像を見ている私たち
戦没画学生の彼ら、彼女らはどのように観ているだろうか

窪島誠一郎という稀有な目利きによって実現した〈信濃デッサン館〉(1979年開館̶2018年閉館)と〈無言館〉(1997年開館)のつながりに目を向ける初めての展覧会です。 本展では、〈無言館〉に集められた戦没画学生の絵や彫刻とともに、〈信濃デッサン館〉旧蔵の「夭折」した洋画家村山槐多や関根正二、靉光らの絵をご紹介します。人生半ばで世を去った彼らには、戦争と病いとい う違いはあっても、最期まで絵筆を手放すことなく、絵を描きたいという思いが共有されています。その情熱、創造の原点に触れていただく展覧会です。

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