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旨い酒とセンセイの推しの一言
中村好文さんの建築が好きだ。
建築以上に、中村好文さんの言葉、思想が好きだ。
カップマルタンの小屋は終の住処として憧れている。
子供の頃から賃貸住まいが多かった私は、そもそも住居に興味はない。でも学生時代にコルビジェを好きになり、大学の卒業旅行ではフランスをあちこち回りながら彼の建築を見にもいったくらいなので、当然ながらカップマルタンの小屋には憧れがある。でも私はまだ若いし、所有欲にまみれているのであの小屋に住むにはまだ早い。とはいえ小屋は大好きなので、当然中村好文さんの小屋の話はいつもワクワクしてしまう。
さてさて夏休みで上田、松本に旅したのが7月最終週。その一ヶ月後に、大阪で大好きな割烹というか居酒屋べにくらげにて友人であり、設計士の川口さんと飲んでいた。頭の中でぼんやりと浮かんでいた構想が、急に具現化したのは彼のお陰かもしれない。
上田で不動産屋さんに行ってから一ヶ月。 友人の佐野夫妻に感じたこと見知ったことを話して、移住なら千葉も見に行ってみようよ!ということで千葉に行って見たりした。友人の紹介で、あのバリューブックスが経営する”本屋未満”の店長である池上さんと松本か上田どっち?とか雪ってどうなの?とか上田暮らしのあれこれを電話で相談した。図書館に行って好きな間取りや設計のポイントとなるようなものをスクラップブックにまとめたりもした。
・・・こう書くと、私の心の中で少しずつ何かが動き出していたんだろう。
そんな訳でべにくらげにて、川口センセイにそうした一ヶ月のことをあれこれ話す。友人なので色々聞くことができて、すごく参考になった。
「センセイの友人で長野に住んでる人っていない?」 というのが、主目的だったのだけど・・・・
構想ではあったもののかなり熱を込めて話していたんでしょう。まぁでも寒冷地だし、薪ストーブは必須だし、現地に近い設計士さんにお願いすることをずーっと想定して話をしていたけれど、センセイったら自分がやりますよって。
大阪から遠くない?いいの?大丈夫なの??と思いつつ、川口サンの河内長野の家にも行ったことがあって、その雰囲気もすごく好きだったので、ウマイ日本酒とワインが後押しするが如くプロジェクトは始まっていくのでした。
メールのやりとりの最後にこの一言。
いやぁもうこの一言が力強く背中を押しましたね。
「一緒にいい家作りましょう!」