女の朝パート105
スタバの椅子に腰を降ろし、無事に写メも撮り、
1月31日金曜日。実を言うと今日のワタシは、、と、一人言葉を続けようとした時、
嫉妬には独特な香りがあるかもしれない。
と、隣に座っていた女がいきなり呟いた。
女は独りで、女のその声は低く落ち着き払っていたが、
何故か茫然自失の状態に陥っていた。
良くあるような女の勘ってやつでなんと無くそう思っただけで、
女の心がスタバになくとも、
ワタシは良い大人だからそれ以上の詮索も、
今では当たり前となった検索するような事もしない。
冷淡とか素っ気ないとか言われようが正直どうでも良い。
悲しいかな。
きっかけがどうであれ、昔からそれが自然で、
何よりも、そのような事事態、100%とはいえないけれど、このスタバで起きるはずがないのだから。
しかし、
女の、嫉妬には独特な香りがあるのかもしれないと言う言葉がワタシの耳にダイレクトに入って来た時ばかりは、
ワタシの頭は酷く混乱し、
実を言うと今日のワタシは、、、と、
その後に続く言葉を邪魔された悔しさと同時に、
女のその後に続く言葉を何がなんでも聞きたい欲求にかられて仕舞ったではないか?!
もうどうにもならない。
今では女にしか関心を持てない。
もしワタシの脳ミソにギアチェン出来る能力があったのならば、ワタシの脳ミソは一気に1ギアから5ギアに変わって仕舞ったようだ。
狡猾で露骨でカッコ悪くても女を非難する事は許されない。
しかし、いくら待っても女は何も喋ってはくれない。
おんなは、オンナが極控えめでありながらも、
今、気が動転しているに違いないと思った。
まさに茫然自失の体と言う言葉がピタリと当てはまる。
嫉妬には独特な香りがある。
確かに、女のその言葉には一理あるのかもしれない。
そして、
今、私が思っている事は、
その香りはスタバの片隅で充満している事と、
女はこれっぽっちもオンナに関心がないと言うことと、
私のテンションが、スタバに来る前よりも勝手に上がって仕舞った事だ。
完
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