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『タカラ~ムの本棚』店主・タカラ~ムの本を読んだり読まなかったりな日常(2021/1/16~2021/1/22)

1月16日(土)

今日も朝4時半に起床。今朝はそれほど寒くないかな? ということでエアコンはつけずにしばらく布団でウトウトしていたら、タタタタタっと軽快な足音とともにモンちゃんがベッドに飛び乗ってくる。いつもは寒くて、一緒に寝ている母親の布団から出てこないのに今日は朝から元気だ。まだ散歩に出かけるには外が暗いので、布団に横になったまま遊んでやる。6時半ころになって散歩に出る。戻って朝食。

週イチの買い出しの日。緊急事態宣言中ということもあるし、今日はひとりで出かける。スーパーを2軒はしごして食料品を購入。ランチはひとりで焼肉を食べる。こんな状況だしいつもよりは空いているかと思ったが、店内は家族連れで大賑わいだった。4人でギュウギュウのテーブルにひしめくように座って、当然ながらマスクも外して楽しそうにおしゃべりして食事をしている。

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ランチを終わってホームセンターに立ち寄って日用品を購入する。最後に2021年はじめてのリアル書店へ。はじめて名前を聞く出版社から刊行されていた韓国文学を2冊と光文社古典新訳文庫の新刊を1冊、仕事用の参考書を1冊購入した。

就寝読書は「ピノッキオの冒険」

1月17日(日)

朝4時半に起床。今日は昨日より少し寒いか? というくらいの体感温度でエアコンをつけるほどではない。散歩の時間まで二度寝しようかと思ったが、完全に目が覚めてしまっていたので、そのまま起き出してデスク周りを準備して少しだけネットをみる。外が明るくなったので散歩に行き、戻って朝食。

昼間は部屋に引きこもってダラダラと過ごす。ネットを見ているだけで半日くらいはあっという間に過ぎる。あまりに無為な時間の使い方だ。

「ピノッキオの冒険」を読了。ディズニー映画でしか「ピノキオ」を知らない私としては、この本に出てくるピノッキオの存在感に驚くことばかり。でも、ここに書かれていることが、子どものリアルとも言えるのかもしれない。

さて、明日から何を読もうか。

1月18日(月)

昨夜は薬を飲み忘れてしまったため、夜中に何度も目が覚めてしまった。寝つきは良かったのに眠りが浅かったおかげで倦怠感が強い。なんとなく4時過ぎから起き出してデスク周りを片付けてPCを使える状態にする。1時間ほどネットをみたり、テレビでニュースをみたりして過ごす。いつもより早めの時間に会社のサーバーにアクセスしてメールをチェック。外が明るくなってきたところで散歩に行く。

散歩から帰り朝食を済ませたら本格的にテレワークを開始。今日は今後社内で利用していくことになるWebアプリの操作手順動画を撮影する。と言ってもシステムの実操作をキャプチャして動画ファイルに書き出すだけ。

最近、仕事でも動画を作ることが多くなってきていて、空き時間にYoutubeをみるようにもなり、自分もYoutubeやってみようかという気分になっている。(気分になっているだけで実際にやるわけではない)

自分がYoutubeをやるとしたら? やっぱり本を紹介するチャンネルだろうか。でも、ただ本を紹介するだけなら面白くなさそう。本も紹介するけれど別のこともやっているみたいなのがいい。ゲーム実況しながら本を紹介するとか。誰も見てくれないだろうが。

夕方まで作業してテレワークを終了。昨日「ピノッキオの冒険」を読み終わったので、今日からはアレックス・ジーノ「ジョージと秘密のメリッサ」(島村浩子訳、偕成社)を読み始める。女の子の心を持って生まれたジョージという男の子が主人公の小説。ジャンルとしては児童書かヤングアダルト(YA)になると思う。LGBTQを暑かった小説で、こういう問題を取り込んだ作品を若い少年少女に向けた作品として刊行するところが、海外文学の強さだと思う。

「ジョージと秘密のメリッサ」と並行して読もうと思って用意している本もある。ロバート・クーヴァー「老ピノッキオ、ヴェネツィアに帰る」(斎藤兆史、上岡伸雄訳、作品社)だ。コッローディ「ピノッキオの冒険」を読んでいるときから、読み終わったら読もうと思っていた本。人間になり成長して老人となったピノッキオが故郷のヴェネツィアで騒動を巻き起こすというユーモア小説。作者のロバート・クーヴァーは「ユニヴァーサル野球協会」など、クセの強い作品でカルト的な人気のある作家である。

とりあえず就寝読書は「ジョージと秘密のメリッサ」

1月19日(火)

朝4時半起床。いつものようにエアコンの暖房スイッチを入れて、部屋が少し暖かくなるのを待つ。最近どうも寝て起きるが腰が痛いのだが、マットレスの具合だろうか、それとも自分の寝相が悪いのか。外が明るくなってきた頃を見計らって散歩に行き、朝食を済ませてからテレワーク。

今日は午後にオンライン会議を2本。それ以外は資料作成など。2本目の会議が終わったら業務終了。

就寝読書は「ジョージと秘密のメリッサ」

1月20日(水)

朝4時半起床。今日も腰が痛い。さらに肩こりもひどい。散歩に行って朝食を済ませてからテレワーク。

午前中にオンライン会議を1本。それ以外は作業。夕方までで業務終了。

昨日Amazonで注文したゲーミングチェアが届く。毎日テレワークになって、毎日椅子に座って机に向かって仕事をしているわけだが、腰が痛かったり肩こりがひどかったりするのも、長年使ってきた椅子がそろそろ寿命で、座面もへたって座り心地が悪くなってきたらではないかと思って購入した。『GTRacing』というメーカーのゲーミングチェアである。時間をみて組み立てていこう。

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ゲーミングチェアは明日以降に組み立てることにして、今日はデスク周りを少し片付ける。モニターアームを交換したのだが、ちょっと製品選びを失敗したかも疑惑が発生。モニタの位置が前よりも高い。とりあえず、しばらく使ってみて高さは調整していこう。

本を開く気分にならず「ジョージと秘密のメリッサ」は読み進まず。

1月21日(木)

朝4時半起床。いつもどおり散歩に行ってから朝食を済ませてテレワーク。今日は黙々と作業する一日。

午後になって、少し早めにテレワークを終わらせてから、昨日届いたゲーミングチェアを組み立てる。組み立ては簡単で、30分もかからず終了。古いオフィスチェアと世代交代を果たす。前任のオフィスチェアは、もう20年くらい前に購入したもので、購入した当時はそれなりのお値段(といっても3万円くらい)だった。背もたれが固定で調整できないのが欠点だったが、それ以外は座り心地もよかったし気に入っていた。椅子の高さを調整するレバーの持ち手のところをラムが子犬のときにガリガリ噛んじゃった跡が残っているのも懐かしい思い出。これでお役御免となるが、長年使わせてもらって感謝の気持ちでいっぱいです。

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新しい椅子で「ジョージと秘密のメリッサ」を読了。身体は男の子だけど、そのことに違和感があり、自分の中に“メリッサ”という秘密の女の子を隠しているトランスジェンダーの少年ジョージが主人公の児童書になる。以前もこの日記か、別の本のレビューに書いたけど、人種差別とかLGBTQといったセンシティブな問題も題材にして、きちんと子どもたちに向けた作品として作り上げて海外の作家はすごいと思う。日本の作家でこういうセンシティブな問題を老若男女どの世代にもわかりやすく、そして小説としても面白い作品を書いている人はいるんだろうか。ぜひ、こういうジャンルの作品を日本人作家の手で書かれたものとして読んでみたい。

本当は次に「老ピノッキオ、ヴェネツィアに帰る」を読もうと思っていたのだが(少し読み始めた)、いまのメンタルだとロバート・クーヴァーは読み込めないと思ったので、『はじめての海外文学vol.6』で斎藤真理子さんが推薦しているハンス・ペーター・リヒター「あのころはフリードリヒがいた」(上田真而子訳、岩波少年文庫)を読み始めた。

1月22日(金)

朝4時半起床。いつものように散歩に行ってから朝食。

今日は月に一度都内にあるメンタルクリニックに通院する日なので仕事はお休み。10時前に家を出る。お昼前に診察を終え、いつもどおり睡眠薬を処方してもらう。

クリニックを出て渋谷へ移動。今日は、久しぶりに下北沢の『本屋を旅するbookshoptraveller』に借りている間借り棚に本を補充する。下北沢へ行く前に渋谷でランチ。焼き鳥屋に入ってレモンサワーを2杯と鶏皮ポン酢に焼き鳥を適当に7本ほど。ひとりで壁際のカウンター席に座って、ときどきスマホでTwitterやネットニュースを眺めながら黙々と飲んで食べる。

世の中には、国会議員の先生たちのように会食しなければ生きていけないような方もおられるようだが、私はコロナ前からひとりで食事に行くのが普通にできていたので、今のように複数人での会食の自粛が求められ、“孤食”だとか“默食”といったスタイルが求められても、わりと平気で対応できる。なので、お一人様を受け入れてくれる飲食店であれば(今の状況で「お一人様お断り」みたいなお店はないと思うけど)、可能な限り行って食べて応援したいと思っている。

渋谷お一人様昼飲みランチを済ませて、井の頭線で下北沢へ。街の人手はやはり少なくなっているように感じる。『本屋を旅するbookshoptraveller』が入店している雑居ビルは、1階にカフェや中華、カレーの店があり、いつもはこのカレーの店が人気でランチ時には外に長蛇の列ができるくらいなのだが、今日は少しランチ時を過ぎているとはいえ、行列もまったくなくひっそりとしていた。表の階段を3階まであがり店内へ。レジ中にいた店長の和氣さんに挨拶して少し話し込む。やはり人が少ないという話と、客足が伸びない中で店をどう回していこうかという話。少しすると別の間借り店主さんも来店し、少し賑わってくる。

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自分の間借り棚に今回選書した本を並べる。今回のラインナップはこんな感じ。リンク先は私のブックレビューです。

阿部賢一さん推薦 カレル・チャペック「白い病」(阿部賢一訳、岩波文庫)
田内志文さん推薦 エイミー・ベンダー「燃えるスカートの少女」(管啓次郎訳、角川文庫)
柳原孝敦さん推薦 カルロス・ルイス・サフォン「風の影」(木村裕美訳、集英社文庫)
横山和江さん推薦 シャロン・M・ドレイパー「キャラメル色のわたし」(横山和江訳、鈴木出版)
ヘレンハルメ美穂さん推薦 マヤ・ルンデ「蜜蜂」(池田真紀子訳、NHK出版)
古川綾子さん推薦 チョン・セラン「保健室のアン・ウニョン先生」(斎藤真理子訳、亜紀書房)
芹澤恵さん推薦 ディー・レスタリ「珈琲の哲学」(福武慎太郎監訳、西野恵子、加藤ひろあき訳、上智大学出版、ぎょうせい)
吉澤康子さん推薦 ラーラ・プレスコット「あの本は読まれているか」(吉澤康子訳、東京創元社)
向井和美さん推薦 デボラ・ホプキンソン「ブロード街の12日間」(千葉茂樹訳、あすなろ書房)

どれも『はじめての海外文学vol.6』で推薦されている本になっている。不要不急の外出自粛で、「ぜひお店に来てください」とは気軽に言えないけれど、ちょっとした気晴らしで立ち寄っていただければ嬉しいです。

下北沢を後にして渋谷に戻り、夕食用にお寿司とお惣菜を購入する。その足で東京駅まで移動して、丸善丸の内本店へ。地元の書店では買いそびれていた「本の雑誌」最新号と、その他海外文学の単行本を数冊購入して帰宅。

就寝読書は「あのころはフリードリヒがいた」

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タカラ~ムの本棚
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