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『タカラ~ムの本棚』店主・タカラ~ムの本を読んだり読まなかったりな日常(2024/7/6~2024/7/12)

7月6日(土)


朝4時半起床。休日なので二度寝する。散歩に行って朝食。
今日は第10回日本翻訳大賞の授賞式に参加。会場は御茶ノ水にあるデジタルハリウッド大学。第3回、第4回、第5回あたりの頃にもここを会場にして授賞式が開催されたことがあった。ちょっと懐かしい。

第十回日本翻訳大賞授賞式@デジタルハリウッド大学


授賞式は毎回恒例のプログラム構成。まずは西崎憲さんのスイスカメラによる生演奏からスタート。特に開会宣言的なイベントはなくスーッとフェードインするような感じで始まるのがこの授賞式の良いところ。日本翻訳大賞創設のエピソードを簡単に振り返ったあとは西崎さん、柴田元幸さん、斎藤真理子さん、岸本佐知子さん、松永美穂さんによる選考の経緯と最終候補作品の紹介。今回は、スペイン語圏の作品が2作(「ハリケーンの季節」、「寝煙草の危険」)、アジア圏の作品が2作(「台湾漫遊鉄道のふたり」(台湾)、「幽霊ホテルからの手紙」(中国))、そして英語作品(「母を失うこと」)というのが最終候補作で、この中から受賞作に選ばれたのは「台湾漫遊鉄道のふたり」と「母を失うこと」の2作品となった。
大賞を受賞された榎本空さん(「母を失うこと」)、三浦裕子さん(「台湾漫遊鉄道のふたり」)に賞状が授与され(副賞の目録を渡し忘れて後で慌てて手渡していたのは御愛嬌)、柴田元幸さん、斎藤真理子さんと受賞者ふたりによるトークセッションがあり、これも授賞式の恒例となっている生演奏をバックにした受賞者による作品の朗読。榎本さんの朗読も素晴らしかったが(朗読に選んだ場面もよかった)、三浦さんの朗読が、作品人物の青山千鶴子と王千鶴を巧みに演じ分けていて、単純な朗読というよりは朗読劇を鑑賞しているような気分になった。第2回だったか、「素晴らしきソリボ」が受賞したときの朗読も会場を巻き込んでのノリノリな朗読で印象的だったが、今回も素晴らしかった。
最後は選考委員と受賞者全員が登壇してのトークセッション。会場からの質問はあまり闊達ではなかったが、全体と通して今回も素晴らしい授賞式だった。閉会後は受賞者のおふたりからそれぞれの訳書にサインをいただくこともできた。会場では顔なじみの翻訳家の方にもご挨拶できたし、本当に参加してよかった。
私は、第1回日本翻訳大賞からリアルで開催されているすべての授賞式に参加している。今後もこの賞が存続する限り皆勤賞を続けてたい。
御茶ノ水から新橋に移動。少し雨が降っている中、久しぶりにやきとんで一杯やって帰ろうと思ったら、目当てのお店が火事騒ぎで浸水のため臨時休業。別のお店でホッピーとガツ刺し、やきとんを飲み食いする。ホッピーを片手に読んでいたのは三宅香帆「なぜ働いていると本が読めなくなるのか」(集英社)。書評家として活動する著者が、大学を卒業して就職したらまったく本を読まなく(読めなく)なってしまっていた実体験をベースに日本人の労働と読者やその他のプライベートな活動とのバランスについて歴史的な観点などから紐解いたノンフィクション。具体的に読めなくなる理由や解決方法が示されているというわけではないけれど、日本人の働き方について提言するような内容になっている。著者の考える半身の働き方というのをどう捉えるかは人それぞれだと思うが、個人的には年齢的にも会社に所属して会社のためにがむしゃらに仕事するような立ち位置にはもういないと思っているので、自分の時間を有効に利用することを優先した働き方は共感できるところだった。ただ、生活を支える収入をどう考えるかという意味では、拒否反応を示す読者もいるんじゃないかな。

「なぜ働いていると本が読めなくなるのか」(三宅香帆/集英社)
新橋でホッピーとガツ刺し


最後にサイゼリアでボロネーゼを食べて帰宅。

サイゼリアのボロネーゼ


就寝読書は「なぜ働いていると本が読めなくなるのか」

7月7日(日)


朝4時半起床。休日なので二度寝して、散歩に行って朝食。
週イチ恒例の買い出しに行く。今日は食材の他に日用品も購入するのでスーパー2軒、農産物直売所、ホームセンター2軒と回る。
昨日が母の誕生日だったのだが、私が日本翻訳大賞の授賞式に参加するために外出していたので、本日1日遅れで誕生祝い。記念日恒例で母の好物のお寿司を近くのはま寿司でテイクアウトする。

母の誕生祝いでお寿司


就寝読書は「なぜ働いていると本が読めなくなるのか」

7月8日(月)


朝4時半起床。散歩に行って朝食。
先週に引き続き新環境移行のサポート対応を中心に作業を進める。特に大きなトラブルはなく終了。午後に1件サポート依頼があったので予定より少し残業。市役所に行く予定にしていたが、これは明日に延期する。
仕事をしていたら隣室からミシッという音に続きドサッとなにかが落ちる音がしたので、慌てて確認しにいったらGWに組み立てた本棚が崩壊しかけていた。どうやら本の収納し過ぎもあって傾いでしまったようだ。ひとまず上の方に収納していた本を取り出しておいて、本棚を元の状態に戻す。よく見てみると棚板が変形している。収納スペースの問題もあって棚板を表裏反対向きに取り付けたのだが、それが原因で棚板が収納した本の重量に耐えられなかったらしい。とりあえず今週末の3連休に本格的に対応することにして、今日のところは暫定的に対応。それにしてもどうしようか。
夕食は鶏もも肉とエビを使ってクリームシチュー。肉と野菜は電気圧力鍋で煮込み、エビは煮込みすぎると固くなりそうだったので別に焼いて入れてみた。

クリームシチュー


三宅香帆「なぜ働いていると本が読めなくなるのか」を読了。次に何を読むかを考えつつ就寝。

7月9日(火)


朝4時半起床。散歩に行って朝食。
業務は落ち着いた状況で過ごす。午後には自立支援の更新申請のために市役所に行く。ついでにスーパー銭湯にいって気分転換にゆっくりと風呂に浸かり、生ビールのセットとソース焼きそばでランチ。

風呂上がりの生ビールセット


酒のつまみにもなるソース焼きそば


帰宅して昨日仕込んでおいたコーヒーゼリーを食べる。Youtubeでみた作り方でペットボトルのまま簡単に作ることができた。

コーヒゼリー(アイストッピング)


夕食の時間まで先週末の金曜日に行われたMトーナメント2024の予選2ndステージD卓戦を見逃し視聴する。対戦カードは、KONAMI麻雀格闘倶楽部の伊達朱里紗選手、U-NEXT Piratesの瑞原明奈選手、日本プロ麻雀連盟の杉浦勘介プロ、RMUの河野高志プロの組み合わせ。第1試合では、前半苦戦していた瑞原選手が後半に逆転してトップを獲得。2着以下は混戦となって第2試合へ突入。第2試合は、杉浦プロがスタートダッシュでリードするも伊達選手が巻き上げて接戦となり、オーラスに杉浦プロがギリギリ逃げ切って瑞原選手とともに決勝ステージへの進出を決めた。伊達選手と河野プロはここで敗退。ちなみにC卓戦では、EX風林火山の勝又健志選手と渋谷ABEMASの松本吉弘選手が勝ち上がりとなり、昨年のトーナメント優勝者だったKADOKAWAサクラナイツの渋川難波選手と日本プロ麻雀協会の真田槐プロが敗退となった。
夕食はエビチリ。長ネギを買い忘れていたので万能ねぎを最後にパラパラっと散らしてみた。あと、先週作って美味しかった山形のだしをまた作った。これは味が馴染むまでもう少し置いておきたいので今夜は我慢して明日食べようと思う。

エビチリ


就寝読書。「なぜ働いていると本が読めなくなるのか」を昨日読了したので今日からは宮島英紀「伝説の「どりこの」 一本の飲み物が日本人を熱狂させた」(角川書店)を読む。昭和初期に講談社が大々的に販売し一大ブームを巻き起こしたもののその後は市場から完全に姿を消した幻の飲み物〈どりこの〉。その謎に迫るノンフィクション。

「伝説の「どりこの」 一本の飲み物が日本人を熱狂させた」(宮島英紀/角川書店)

7月10日(水)


朝4時半起床。散歩に行って朝食。
旧システムの環境から必要なデータだけを新システムの環境に移す作業を地道に少しずつ作業する。昨日、市役所で申請手続きをしたときに会社から発行された書類に軽微な不備があって市役所の職員さんに余計な負担をかけてしまったので、会社の方に念の為報告を入れておく、私以外にも同様の書類を発行してもらっている社員がいるはずなので、同様のトラブルがあるかもしれない。会社としてもそういう事象があったことは認識しておいた方がよいだろう。
地道な作業の傍らでMトーナメント2024の予選2ndステージE卓戦の第1試合を見逃し配信で視聴する。組み合わせは、赤坂ドリブンズの鈴木たろう選手、KADOKAWAサクラナイツの岡田紗佳選手、渋谷ABEMASの日向藍子選手、RMUの仲川翔選手。トーナメント戦らしい乱打戦となり、誰がトップになってもおかしくないし、誰がラスになってもおかしくない展開。結果トップになったのは日向選手、2着に岡田選手、3着に仲川プロ、4着にたろう選手であった。
夕方に母の通院のため外出。最近は子どもたちの間で手足口病が流行していたり、まだまだコロナの罹患者も増えているような状況ということあってなのか、病院はかなりの混雑で診察終わって薬をもらうまでに2時間近くかかった。帰りにスーパーで少し足りない食材などを購入。
夕食は冷やし塩ラーメンとゴーヤチャンプルー。

冷やし塩ラーメン


就寝読書は「伝説の「どりこの」」

7月11日(木)


朝4時半起床。空模様が怪しいので今朝の散歩は短め。戻って朝食。
一昨日市役所で手続きした申請について、会社側の手違いで申請書類に添付した情報に不備があったことが判明。会社からお詫びの連絡と早急に正式情報を提供してもらうことを確認する。また来週に市役所に変更の手続きにいかなければいけない。
Mトーナメント2024の予選2ndステージE卓第2試合を見逃しで視聴。第1試合でトップをとった日向選手はほぼ決勝トーナメント進出はほぼ確実。残りの1枠を争う試合になる。スタートで第1試合4着だった鈴木たろう選手がリードするも、岡田選手が追撃する展開。最終的には岡田選手がトップとなり総合1位での決勝勝ち上がりを決めた。最終結果は、1位が岡田選手、2位が日向選手でこの2選手が決勝に勝ち上がり、3位の仲川プロと4位のたろう選手はここで敗退となった。
宮島英紀「伝説の「どりこの」 一本の飲み物が日本人を熱狂させた」(角川書店)を読了。昭和初期に高橋孝太郎博士によって高速滋養の飲料として開発され、講談社が大々的に販売した「どりこの」。戦後は一時的な復刻があった以外はほぼ市場から姿を消し、幻の飲料となっていた「どりこの」に謎に迫ったノンフィクション。「どりこの」という飲料のインパクトもさることながら、出版社である講談社が販売していたという事実や講談社を創業した野間清治という傑物のインパクトもすごかった。ほぼ講談社の歴史みたいな内容でもあり、この本が角川書店から出版されているのも面白い。肝心の「どりこの」については、強烈に甘い濃縮砂糖シロップみたいなものらしい。飽食の現代では、滋養になるどころか健康に悪い飲み物として敬遠されてしまうような商品だが、昭和初期から戦中という時代においては、滋養飲料として人気となったのだろう。
夕食は麻婆豆腐。

麻婆豆腐


就寝読書。Xで訳者の田内志文さんがポストしていたのだが、昨年公開されて最近DVD化された宮崎駿監督作品「君たちはどう生きるのか」に影響を与えた本としてクレジットもされているジョン・コナリー「失われたものたちの本」(田内志文訳/東京創元社)を読み始めた。見れば、本書の帯には宮崎駿監督からの推薦文がある。そもそも映画の方を見ていないのでどんな感じに影響を受けているのかわからないけれど、いずれ映画を見るときに備えてまずはこちらの本から読んでいくとしよう。

「失われたものたちの本」(ジョン・コナリー/田内志文訳/東京創元社)

7月12日(金)


朝4時半起床。散歩には出たがすぐに雨が降り始まったので早めに切り上げて帰宅。朝食を済ませて本日の業務開始。
昼休みにスーパーに買い物に行き、隣接する弁当屋でカツと海老天の合盛り丼をランチ用に購入。帰宅してMトーナメント2024の予選2ndステージF卓の第1試合を見逃し視聴しつつ昼食。
F卓はKADOKAWAサクラナイツの内川幸太郎選手、TEAM雷電の瀬戸熊直樹選手、BEAST Japanextの猿川真寿選手、U-NEXT Piratesの鈴木優選手の組み合わせ。全員がMリーガーという卓になった。結果は、トップに瀬戸熊選手、2着に鈴木優選手、3着に内川選手、4着に猿川選手となった。
夕食はざるそばとナスと大葉の焼きびたし。焼きびたしは、過去に作ったときは酒のアルコール分を飛ばさずに作っていて、それはそれで美味しいのだが今回は煮きってアルコール分を飛ばしてみた。

肉南蛮つけそばとナスと大葉の焼きびたし


就寝読書は「失われたものたちの本」

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