愛読書 『小学館の図鑑 NEO』
机の上には、『小学館の図鑑NEO』の『昆虫』と『宇宙』と『植物』の三冊がある。孫へのプレゼントではない。僕の愛読書なのだ。退屈で死にそうな時や、鬱な気分を変えたい時など、適当にパラパラとページをめくってそこの写真や絵を眺める。気になったら解説文を読む。たいがいは眺めるだけだ。すると、いつの間にか気分は一変して、この世は何と不思議で面白いものかと感心してしまう。これほど気分転換に良く効く「薬」はザラにない。
『昆虫』の図鑑は、夜、枕元にやってきた虫が何という名前か、何の仲間かを図鑑と見比べて知るのに使う。じっと、眺めてその造形美に感動する。簡単な解説を読んで、その生活ぶりを知ると、ますます面白くなってくる。(小屋には網戸が無いから虫たちが自由に訪れる)
『宇宙』の図鑑は、僕がこれまで知らなかった事がやさしく書かれている。宇宙と生命との関わり、太陽系と系外惑星のこと、恒星の一生など、僕の子供頃には明らかになっていないことまで載っている。宇宙とは何か、宇宙の誕生とは、そもそも物質とは?などなど、図鑑を眺めているうちにいつの間にか哲学的な思索に落ちいる(笑)。
『植物』図鑑は、美しい植物画と写真が豊富に掲載されている。この植物とはどこそこで出会ったとか、その時、誰々さんと一緒だったとか、あの時は蕾だったとか、一本の草木の絵から連想が限りなく広がる。楽しい。
出版社の人の話では、この本は赤字の出版であるが、子供ために使命感を持って続けているとのことである。そりゃ、そうだろう。全ページがカラー印刷でDVDまで付いて2200円/冊なのだから。ありがたいことだ。
こんな楽しい本を、子供だけのものとしておくにはモッタイナイ。大人も手元に置くべきである。