『なつだ オバケだ ゾッとする展』
先月(8/16note)、実物を見られなかった柳田國男少年が不思議な体験をした「石の玉」が、『柏市郷土資料館』に展示されているというので、自宅に帰った際に見てきた。「石の玉」は、直径12、3cmのまん丸の球体である。凡人の僕がいくら見つめても、柳田少年のように気が変になるようなことはなかった(笑)。
この企画展は『ゾッとする展』というテーマで、柏市周辺に伝わる不思議なモノや不気味な絵を集めて展示している。地獄絵図や幽霊の掛け軸、妖怪やカッパ想像図、そして奇怪なモノなどである。地獄絵図や十王図などが多かったが、美女が死んで腐敗して骸骨になってゆく過程を克明に描いた絵など気持ちの悪いものもあった。これらは寺が所有していて、お盆の時に公開したのである。
展示室の中に一段と暗くなった部屋があり、そこには幽霊画がたくさん掛かっていた。円山応挙が描いたのもあった。なかには恐ろしいもの、無気味なもの、寂しく美しいものなどいろいろである。でも、どういう訳か全員が女性である。女性はこの世への執着や怨念が深いからだろうと思ったら、幽霊画は「床の間に飾るものだから」と解説にあった。どうことか理解できない。
幽霊は夏に出るモノだと思ったらそれは違う。草木も枯れ始めて生命の活力が衰えた晩秋の頃が、幽霊の活躍するシーズンなのだ。これからである(笑)。
あまりに、陰気なものばかりを見たので、以前、座禅でお世話になった龍泉院に寄ってお参りしてきた。