河合克敏/とめはねっ!鈴里高校書道部(7)
かな文字に挑戦する巻!
かな文字うんちくが登場する。
いろはにほへと
ちりぬるをわか
よたれそつねな
らむうゐのおく
やまけふこえて
あさきゆめみし
ゑいもせす
何気なく言っていたが、
重複も漏れもなく、
すべての文字が1回ずつ使われている。
色は匂へど 散りぬるを
我が世誰ぞ 常ならむ
有為の奥山 今日越えて
浅き夢見じ 酔ひもせず
その意味も諸行無常、
ただひたすら日々を生きる
和の精神にあふれたもの。
知らなかったなあ。
そして一時ベストセラーにもなったけれど、
いろは歌の謎。
折句という、和歌の中に違う言葉を忍ばせる方法。
いろは歌でいうと、
それぞれの行の最後の文字をつなげると、
と・か・な・く・て・し・す→咎無くて死す
という怨念が込められている説。
この短い46文字の中に、
さまざまでバリエーションに富む物語をはらんでる。
すごいことだ。
もともとひらがなは、
外来語である漢字では伝わらない
和の心を表すために作られたという。
端的にいえば、それは恋心。
日本人は実は恋する国民だったのかもしれない。
そう考えると、SNSでの匂わせも、
古代から続く折句の文化なのかもしれない。
面白いなあ。