松田奈緒子/重版出来!(15)
会社員の最大の悲劇は、
上長を選べないことかもしれない。
不思議なもので、
部下からの評価が低い人に限って、
上層部からの評価は高かったりする。
上層部の支持があれば、
その方針は揺るぎないものになり、
ますます強化される。
それが部下にとって
理屈に合わない理不尽なものであれば、
心身ともに部下の負担は大きくなる。
ただそんな上長にとっても、
正義があり生活があり支えるものが
あることが描かれる。
すべてが悪ですべてが正しい、
というものは世の中には無いと気づかされる。