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こざき亜衣/あさひなぐ(4)
スポーツ、特に武道は始めてすぐに、
上手くなるものでないかもしれない。
武道では、
敗北した時のダメージも大きそう。
一定の位置まで上がるまで、
精神を削られる時間が続く。
そこをどう乗り越えられるか、
続けていくことができるかが
ひとつ目のハードルなのかもしれない。
背中を押す大きな力となるのは、
仲間から得る刺激・ライバル心。
ただ諸刃の剣でもある。
仲間との実力差が大き過ぎると、
その背中が遠く見える。
自分より先に上達の道を歩み始めると、
落ち込み度が強まったりもする。
自分の中の些細な変化、
ちょっとした才能の兆しを
見つけ出すことができるかどうか。
あれっと思う感じの変化、
ピタッとハマった感覚。
相手と対峙した時の気持ちの違い。
ふと見える景色の変化。
その違和感が良いものにかぎらず
悪いものであっても、
何か引っかかるものがあるのなら、
その変化が刺激を与え対応を生み出す。
主人公は自覚的に時に無自覚に、
そうした経験を積み重ねつつある。
薙刀に食らいつき、
上達しようと鍛錬の日々を続けている。
彼女はきっと上手くなるぞ。
目が離せない。