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こざき亜衣/あさひなぐ(13)

変化する。
それが成長ではなく、
逃げたり傷ついたり。
敵対だったり、
心を閉ざすだったりだとしても。
何も変わらぬことより、
その方が良いのではと考える。
ある意味、相手のことを顧みることなく、
自分のすべてを相手にぶつける。
たとえ相手を傷つけることになっても、
自らの情熱のまままっすぐ走る。

年を経るにつれ、
その勇気がなくなっていく。
リスクや失われるものの方を考えてしまう。
それが若さだと言ってしまうと、
若くない者にとっては辛い。
何歳になっても、勇気さえ持てば、
もう一度飛び込むことができる、
そう思っていたい。思いたい。
ただ相当、思い切りがいるなあ。

高校生のすごいのは、
それを3年間高速で回し続けること。
立ち止まる暇もなく、
次々と激動のうねりがやって来る。
主人公もついに2年生に。
これまた個性に溢れた新人が入って来る。
生きがいい子もいれば、
この子大丈夫かなと心配な子もいる。
それが新しい刺激を生み出すし、
たぶん新たな傷だって生まれる。
だらだら血が流れ出し、
じゅくじゅくと傷口が痛む。
そこに変化がある。
望むと望まざるにかかわらず、
進むべく道を問われる。

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