教師213日目~観察力~
スケジュール
8:00~8:30 授業準備
8:30~8:40 職員会議
8:40~8:50 ST
8:50~9:40 授業準備
9:50~10:40 授業
10:50~11:40 予備実験
11:50~12:50 成績入力
12:50~13:00 昼食
13:00~13:20 授業準備
13:20~15:10 授業
15:20~16:10 授業
16:10~16:25 掃除
16:25~16:35 ST
16:35~18:40 部活動
18:40~19:00 連絡黒板記入&水場掃除
今日からパフォーマンス課題が始まった。
今回のパフォーマンス課題は来年度の為の準備という意味合いもあるので、クラスで課題を分けて2パターンの課題を試している。
1つは実験から仮説を立てて次の実験を考えていくというもの。
もう1つは思考実験を重ねて結論を導くもの。
もう少し具体的に書くと、仮説実験はスリンキーを伝わる波の速さは何によって決まるかを実験から見出だす。その後、鉛直方向に垂らしたスリンキーを伝わる波の速さは高さによってどれだけ変わるかを予測してそれを証明するような実験を考えるというもの。
思考実験の方はヘリウムを吸うと声が高くなる理由を考えた後で、ヘリウム中で音が高くなる発音原理と高くならない発音原理の違いは何かを考えるというものだ。
どちらにも課題があったように思える。
仮説実験の方には実験に時間を使いすぎてしまうこと。
手は動かしているが、じっくり考える時間が取れず闇雲に実験を繰り返すという事態が起きてしまった。
これは教師も生徒も手を動かしていることに満足してしまうというアクティブラーニングをするときに陥りやすい罠だ。
アクティブラーニングは本来を頭をアクティブにするという意味なのに活動がアクティブになっているだけで頭は全く動いていない。
今回は予期されていた事態だったが、それでもやはり考えることを増やしすぎてしまったみたいだ。
もう少しやることを絞って、議論する時間、実験する時間、思考する時間をこっちでしっかり区切ってあげた方が頭をアクティブに出来る可能性は上がる。
思考実験の方も予想は出来ていたが、やはり思考力の乏しい生徒は何から手をつけて良いか分からず結局2時間ボーッと過ごすことになってしまった。
そういう人を見つけたら教師がヒントを出したり、多少誘導したりして少しでも考えるきっかけを与えることが必要だ。
生徒の様子をつぶさに観察し、その理解度に応じてアプローチを変えるといった教師の技量が問われる課題のように感じた。
この2つをやってみて感じたのはやはり1年生を対象にやるのであれば、文系の人でも試行錯誤して考えることが出来るような実験を含んだ内容の方が良いと思う。
逆に物理選択向けにやるのであれば思考実験をやってみるのも面白いだろう。
昨日も書いたが、診断的評価で事前の資質や能力を判断してどちらの課題を選択するか考えねばならない。
そして、形成的評価で現状を把握してそこに合わせた対策を打っていく。
つまり、パフォーマンス課題においても適宜評価をしてフィードバックを返してあげることが必要だということだ。
細かく生徒を観察し、理解度を把握しフィードバックを返し、授業を改善する。
これが教師が生徒にフェイスtoフェイスで授業をする価値の1つである。
来年度はこの観察の能力を上げていくことを目標に頑張っていきたい。
終わり。
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