教師211日目~ハードル~
スケジュール
8:00~8:30 学級日誌朱書き&電話対応
8:30~8:40 職員会議
8:40~8:50 ST
8:50~9:10 再考査問題印刷
9:10~9:30 入試資料印刷
9:30~9:40 パフォーマンス課題朱書き
9:40~9:50 テスト返却
9:50~10:10 再考査問題印刷
10:10~10:40 パフォーマンス課題朱書き
10:50~11:40 授業
11:40~11:55 掃除
12:00~12:30 ST等
12:30~13:00 昼食
13:00~19:00 パフォーマンス課題朱書き
パフォーマンス課題の朱書きが終わらない!
一人一人しっかり読んでフィードバックを返そうと思うと1クラス2時間は余裕でかかる。
それを8クラス。
すなわち16時間もかかる。
先週の金曜日から始めて、初めての持ち帰り仕事を昨日して、今日もひたすら読み続けたのにまだ半分を少し超えたところだ。
ここから帰ってご飯食べたらもう1クラスやるぞー。
せっかく生徒も頭を使ってしっかり書いてくれたからフィードバックをしてあげたいという良心でやり始めたけどさすがに後悔してきた。笑
ここまで時間をかけてフィードバックしてどれだけ生徒の学びに繋がるのだろう?
時間対効果が低すぎる気がする。
最近、パフォーマンス課題が流行りな気がするけどやっぱりパフォーマンス課題には大きく2つハードルがある。
1つ目は今書いた通り時間的問題だ。
課題を検討して実験を準備するのにも相当な時間がかかるし、それに評価を付けようと思えば尚更だ。
1人で付けると今回みたいに膨大な時間がかかるし、複数人で分担すると今度は評価者によって評価に偏りが出ないようにするための擦り合わせに膨大な時間がかかる。
そこまで時間を使っても完全に客観的な評価は出来ない。
2つ目は教師の問題だ。
パフォーマンス課題の課題設定には解答の複数性と課題の真正性が求められる。
そのような適切な課題を設定するのは本当に難しい。
今回は大学の先生達に協力してもらっているから出来ているもののこれを自分1人で行うのはなかなかに難しい。
じっくりと課題を検討し、教材研究を十分にやる時間があるのならば話は別かもしれないが、現在の現場を見たらとてもじゃないけど不可能だと言わざるを得ない。
もう少し時間をかけずにそれでいて社会で生きてはたらく力を身に付けさせられる持続可能な実践はないのだろうか?
パフォーマンス課題が研究の枠組から抜け出して実際に現場に浸透する日はまだまだ遠いように感じる。
実際、パフォーマンス課題の実践を見てみると少人数に対して行われている研究段階を抜け出さないレベルのものしか見つからない。
これは今書いたようなハードルを乗り越えられていない証拠だと感じる。
もし、大人数(僕が今やっているような300人規模)を対象にしてきちんと評価まで出来ているパフォーマンス課題の実践があれば教えて欲しい。
それを参考により良いものを作っていきたい。
何もパフォーマンス課題が必要ないと言っているわけではない。
どちらかと言うと必要だと思っている。
わざわざ学校に通って40人が一斉に授業を受ける価値がそこにあるからだ。
複数人で授業を受ける良さを引き出せなければやる意味がない。
学校の良さを引き出しつつ、負担が少ないような実践を探究していこう。
終わり。
PS.
今日遊びでやった物理の用語でワードウルフは盛り上がったし、言葉の定義をきちんと復習出来る良い機会になったのでなかなか良かったのではないかと思っている。
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