教師212日目~評価~
スケジュール
8:00~8:30 ICT機器セッティング
8:30~8:40 職員会議
8:40~8:50 ST
8:55~10:00 卒業式受付
10:00~11:00 パフォーマンス課題朱書き
11:00~12:00 卒業生見送り
12:00~12:30 昼食
12:30~18:30 パフォーマンス課題朱書き
やっと朱書きが終わった。
計20時間。
明日からまた新たなパフォーマンス課題に取り組んでいく。
パフォーマンス課題にはルーブリックがセットで付いてくる。
これは評価の信頼性を上げる為のものである。
近年、教育評価が学校教育において注目され始めていて、高校でも来年度から観点別評価が導入される予定だ。
文部科学省は何かやっていないといけないと思っていて、共通テストを記述式にしたり英語の外部試験を導入しようとしたりして失敗し次は評価をきちんとやりましょう路線に変えてきたと酷評する人はけっこう居るが僕は評価は必要だと思う。
ただ、必要なことは全部やるべきという考えではなくて何かやるなら何かを捨てないといけない。
僕は評価をきちんとやり、その代わりに部活動を軽減していく方が良いと思う。
なぜなら、評価(フィードバック)は生徒の成長やモチベーションアップはもちろんのこと教師の授業改善にも役立つからだ。
学校現場では単元の最後にやる総括的評価が重要視されがちだが、本当に大切なのは途中で行う形成的評価だと思う。
評価はこれらに単元の前にやる診断的評価を加えて3つに分類される。
これらのどれが大事というのはないが、学校では総括的評価があまりに重要視され過ぎている。
テストの点数や内申点が総括的評価に当たるのだが、それ以外の評価を経験したことがあるだろうか?
思い当たる評価はだいたい全て総括的評価である。
しかし、診断的評価なくして(生徒の日常生活で身に付けた知識や誤概念を知らずして)単元計画が立てられるだろうか?
形成的評価なくして(生徒の授業を受けたことで学んだ知識の定着を知らずして)次の授業プランを練れるだろうか?
モチベーションを上げるには即時のフィードバックが有効だということは既に分かっているが、その時その時できちんとフィードバックを返している教師はどれくらい居るのだろうか?(僕も出来ていない)
総括的評価だけでは、上手くPDCAサイクルを回せない。
総括的評価では反省点を抽象的に次に活かすことは出来るが、具体的に何を改善すれば良いかは掴みにくい。
形成的評価で現状をきちんと捉えさせてそれを基に具体的な次のアクションに繋げていく。
これが大切だ。
もっと言うと最終的にはメタ認知的に自分の到達度を評価し、次のアクションに繋げていくことが出来るようにしていく必要がある。
まずは教師から即時のフィードバック。
その後で徐々に自分で自分にフィードバックを出来るように3年間かけて成長していく。
螺旋階段を登るようにそれこそPDCAサイクルを回しながら。
僕も自分の授業に形成的評価を導入して生徒が生きてはたらく力を身につける授業を作っていきたい。
大切なのは生徒が何を出来るようになったかだ。
それがなければ授業の価値はない。
来年度はもっと生徒と話して形成的評価を与えながら、授業を改善し、学級経営を改善していこう。
そして、より良い授業・より良いクラスを作っていこう。
終わり。