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二郎を超えた静岡のラーメン屋

静岡県にはブッチャーという名のラーメン屋がある。見た目は二郎系インスパイアだ。
しかし、もしかして二郎越えているのではないか?…
はっきり言って、不味い。
しかし、熱狂できる。
ラーメン屋として生活に入り込む力がとんでもなく強い。
私は溢れんばかりの思い、ブッチャーという並々ならぬラーメン屋に対しての思いを募らせる。


ここのラーメンに美味しさを求める奴はお門違いだ。
新時代のラーメン屋と言っていい!
ブッチャーというジャンルを実感せよ!
いいか?食事の満足感をつくるのは、味だけではない。
エンタメ性が食事の満足度を作るんだ。

よし、
ブッチャーを楽しめる簡単な3ステップを紹介しよう。

1.期待とストレスで準備
2.食う
3.コーヒーブレイク

これを踏めば間違いなく整う。
実践してほしい。
一番ベストなのは、仕事帰りに行くのが一番いい。仕事中ふと今日行っちゃおうかな!って思いつき、興奮状態になってとっとと仕事を済ます。
店についたらひたすら貪る。
食い終わったら、ギトギトの食道にコーヒーを流し落ち着かせる。
これが何よりの至福となるのて是非やってみてほしい。

・口コミを見てると分かってないやつが多すぎる。
一番声を大にして言いたいのが、まず、
休みの日に美味しくブッチャーを楽しめると思うなよって話だ。
これはな、己の体力ゲージの減った所に埋め込むタイプの食事なんだ。
断言する、休みの日に食べたらダメだ。
リラックス状態で食べても、不味い、食いにくい、なんか汚い、という印象しか受けない。
ホワイトな食事をしたいやつは、翻してその辺の麺が綺麗に整って盛られてある淡麗系に行けって話。
この店の名前を改めて思い出してほしい。
ここはブッチャーという肉肉しい名前の店だろ?
店を想像してほしい。
原色のイエローの壁にでかくブッチャーと力強く書かれてあるインパクト抜群の外観に何を期待しているんだ?
その中にいるのは、悪党のような野蛮な豚共しかいない。
レディなんているかよ!
この店の中の女性受けする要素は皆無だ!
せいぜいトイレの消臭剤のラベンダーの香りくらいだ!
ここでは脂ギッシュな野郎共が鼻の下を伸ばさず、真面目にラーメンに向き合ってるんだ!
グチャグチャの器から麺をヨイショ!と引っ張りだし直向きにかっ食らうだけなんだ!
ここはな、野蛮な奴らが集える寄合所なんだ!
カウンター席ももちろん狭い、なぜって?
そこに座る奴らは、みんな生活習慣病患者のワガママ体型だからだ!
みてほしい!鑑賞してほしい!
これほどな強烈高カロリーを摂取するに十分値する鍛え抜かれた清々しいフォルムを!
そんな店で、どうして自分で汚したテーブルを店員に拭いてもらうことができるかって話。
食い終わったら自分でそのビチョビチョの布巾で拭いてさっさと帰れって雰囲気だ。
殺伐とした戦場だ。
みんな帰る頃には汗をかいている。
服に飛んだスープは二度と取れない。
戦士たちが血が汚れた鎧を見てどう思う?
勲章だろ?誇りに思え!
そうだ、
食い終わったら器を見てほしい。
器の底にでかい豚が現れるから。
それは決して君ではない。
一瞬鏡かと思うけど違う。それはただ器が脂ぎってテカテカになってるだけ。
そこにはブッチャーのマスコットキャラクターの豚のイラストがプリントしてあるんだ。
だから安心してほしい。
豚さんが我々の完食を褒め称えてくれてる。
素直に受け取ろう。
名残惜しいが食い終わったら帰らなくてはいけない。
お会計は先に済ましてあるので、好きなタイミングで帰ればいい。
去るものは皆、必ずリスの口をする。
ごちそうさんと言うんだ、可愛いだろ?
ガラガラガラと手動のドアを開けて店を出る。
ずっとラーメンを見てたから、このとき初めて上を見るんだ。
なんだか登山みたいだよな。
まったく、焼津の空は大きくて綺麗だよ。
なんて呟いて余韻に浸るのが醍醐味。
タバコを吸ったりコーヒーを飲んだりと過ごし各々は帰路につくんだ。
食い終わったからって油断はするなよ?
当然、駐車場もゴチャついてるぜ。
もう停めていいのか分からんところにも止まっている。
そんな奴らが集まる場所なんだ。
こんなアトラクションは某夢の国の一角に設けてほしいよ。

いいか、味に期待するのが馬鹿らしくなってきただろ?
味にばらつきがある?チャーシューが脂っぽすぎる?味が濃すぎる?麺がうどんみたいに硬すぎる?
お前ら、国民的海賊漫画の食事シーンを見たことあるか?骨付き肉を食うシーンで、ガブッと食らいつき、引っ張って伸びてパチンってなる。固そうに食うだろ?
そうだよ、悪党ってのは硬くて癖のある食い物が大好きなんだ。
わかってくれとはいわないが、
そんなにこの店が悪いのか?

𓃟

今度友人と行くのだが、休日に行くんだよなぁ
車で行ってもしょうがないから、駅から歩いていこうと思う。真夏に2.30分かけて歩いていくことで、オアシス的な満足感が得られると思う。
楽しみだ。

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