好みの子の話

平井は昔からアニメや漫画をよく見る。
物心ついた時には、新旧問わず何でもいいからアニメを観漁っていたし、家に漫画も何百冊とある。
そんな平井少年の心を揺れ動かす存在が、あるアニメキャラクターの中にいた。

小学5年生くらいの話だった気がする。
いつものように学校から帰ってきてする事がなかった平井少年は、いつも通りテレビをつけてチャンネルを回す。
当時、放課後家に直帰せずに、友達と小学校のグラウンドで遊んでいたので帰りは大体17時くらいだった。
そして同時に17時になると、あるチャンネルでは昔のアニメの再放送をよくやっていた。

そこで衝撃の出会いをする。

忘れもしない。
17時30分から始まる昔のアニメの再放送。

「スプーンおばさん」

みんな知ってる？スプーンおばさん。

平井少年は全く知らなかったが、「とりあえずアニメ」ってだけで観てた。ほぼ惰性で。

スプーンおばさんを簡単に説明すると、元気なおばさんが、予期せぬタイミングでティースプーンサイズになっていしまうが、この代わりに動物と意思疎通がとれるようになり、動物の力を借りて冒険や事件解決をする、至ってシンプルな昔の童話だ。

毎週観ているうちに新しいキャラクターが増える。
そして平井少年はそのキャラクターに不思議な感情を覚える。
スプーンおばさんに登場する、おばさんをいつも助けてくれる存在

ルウリィ

今思えばこれが平井の初恋だった。
「○○なところが好き」とかじゃなくて、直感で「あ、好き、」って感じ。
当時の平井少年はこの「好き」って気持ちに気がつかなかった。　いや、気がつけなかった。

そんな平井はもう一つ、大きな影響を受けるアニメに出会う。

そう、

ラブライブ!

平井の冷めた心をぶち壊してくれたアニメだ。
詳しくは一番最初のnoteに記している。

ラブライブ!は9人のグループで活動している。
その中でダントツで輝いて見える存在がいた。

圧倒的星空凛である。

とにかく元気元気な星空凛。
昔から大きなコンプレックスを抱えていたが、仲間と共に克服していく。
そんな姿を見て平井はつい、「頑張れ、」と口にしてしまうほど感受性を高めさせてくれたキャラクターだ。

そして、最近観たアニメで好きなキャラクターがいる。

五等分の花嫁  四葉

スーパー元気。元気の代名詞。うるさい。
そんな四葉が平井はとっっても好きだ。
内容を話すとネタバレになってしまうが、
良かった。本当に良かった。


ここまで読んでくれた読者は薄々気づいているだろうが、この3人にはある共通点がある。

そう、オレンジ髪ショート

平井は決して「ショートカットが好き」「好きな色がオレンジ色」だというわけではない。
ただ、好きになるべくしてなったキャラクターがたまたまオレンジ髪ショートだったのだ。

ましてや、後半の2キャラに関しては完全に性格まで被っている程だ。

運動が得意で頭が悪く、とても元気で頑張り屋な星空凛。
運動が得意で頭が悪く、とても元気で頑張り屋な四葉。

確かに平井の好きなこのタイプは自分の根暗が故に「とにかく元気」とだけだ。

もし、現実にオレンジ髪バカ元気ショートがいたら、一目惚れしてしまうのだろうか。

とか疑問を抱きながら読んでいた漫画はBLEACHだし、

YouTubeを開くと1番上に満面の笑みでガッツポーズをする ティモンディ高岸がそこにいた。