君と恋とすれちがい 第9話
〈前回までのあらすじ〉
シベリアの作戦がうまくいき
ロボはラミナを選んで
借り物競走は無事終わった。
ロボが自分の気持ちに素直になれない理由。
それはもちろん…
▷▶︎第8話はこちら◀◁
(シベリアの言う通りだ
俺は、あいつのこと意識してる……)
(でも俺は…俺には………)
(どうしても忘れられないやつが…)
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「みんな!!今日はケガもなく
最後までよく頑張ったな!!
帰るまでが体育祭だからな!!」
スゥー………
「サヨナラーーーーーー!!!!!!」
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「楽しい体育祭だったね!」
「うん!いい思い出になった!」
「おーい!」
「ロボ、見てねーか?」
「ロボならウチらより先に
出たと思うけど?」
「あ!ほら、校門の方に…」
「ヤッホー!」
「!!??」
「お前何してんだよ、こんなところで!」
「ヒマだったから
迎えに来てあげたんだよ♡」
「………!!!!」
「学校には来るなって言ったろ!」
「じゃあ、今日もあのアイス屋さん連れてって♡」
「わかったから行くぞ!」
「………………………」
「誰、今の!!!!!!
あれがロボの彼女!!??」
「…この間、見た子だった……」
「うげー、ロボのやつ
あんな女、趣味だったの〜!!」
「ハンナ、そんなふうに言っちゃダメだよ」
「あ、ごめん、つい……」
「シベリアくん?」
「………ん?あぁ、あの子
どっかで見たような……??」
「どこで??!!誰なんだい!!!!」
「いや、そんな気がしたっていうか
気のせいっていうか…」
「思い出しな!!今すぐ!!」
「え〜〜〜!!無茶言うなって〜!!」
「あ………」
「…………」
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<次の日>
「おう、おはよ…」
(ん…?聞こえなかったか…?)
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「なぁ…」
「ラミナ!次の教室行こ!」
「うん!」
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「おい…」
「お腹すいたね〜!」
「早くご飯食べよ!」
(避けられてやんの〜)
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イライライライラ💢
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「おい!!!!」
「はいっっっ!!」
「あからさまに避けてんじゃねぇよ!!
俺、何かしたか??」
「え、あ、それは……!」
「ちょっと、ロボ!!
またラミナにひどいこと言ってるの!?」
「はぁ!?ちげえよ、俺はただ…!」
「ちっ…なんでもねぇ」
「大丈夫?ラミナ!
何言われたんだい…?」
「な、なんで避けるんだ?って…」
(あたし一体何やってるんだろう……)
(ロボのやつ、本当にラミナのこと…?)
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・
「今日、委員会があって
結構遅くなっちゃいそうなんだ…」
「そっか、じゃあ今日は1人で帰るね…」
「委員会、頑張ってね!」
「あ、あぁ、ありがとう!また明日ね!」
「気をつけて帰るんだよ!」
「はーい!」
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「よう」
「ロボくん…!」
「昼間は悪かったな、いきなり」
「あ、あたしこそ
避けたりしちゃってて…」
「あ」
「やっぱり避けてたのかよ」
「あ、その、それはですね…」
「そういえば、あいつは?
いつも一緒にいる…」
「ハンナ?
今日は委員会で遅くなるからって…」
「それは都合がいい。
一緒に帰ろうぜ」
「ロボくんと!!??」
「避けてた理由、聞かせてもらうぜ」
「えぇ〜!!」
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・
「で?なんでだよ?」
「そ、そんなストレートに聞く?」
「だってそっちが俺のこと…」
「え?」
「なんでもねぇ」
(俺、今、何言おうとした?
『そっちが俺のこと気になってんだろ』
って…?
迂闊(うかつ)すぎんだろ俺…
こいつの前だと調子狂う……)
「あの、避けてたのは本当にごめんなさい…!
でも理由は言えなくて…!」
(彼女さんがいることを
隠してるかもしれないし…)
「…っだから…!
それが気になってしょうがないんだって…!!」
「そうなの??」
「あ…!!」
「お前…」
「2人で何の話してるの??」
(修羅場だーーーーーー!!!!)
第10話へつづく
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第9話、お読みいただきまして
ありがとうございます!
体育祭編も無事終わりまして
少しづつ時も進んでいくと思います!
気がついたら次回で10話目!!
ここまで読んできてくださって
感謝しかありません…😭🙏💖
そして前回の投稿時点で
30枚くらいしかなかったamiiboカードが
約3倍になりました😂💖笑笑
もう男の子に女の子やってもらうことも
しなくていいのです(∩>o<∩)笑
エキストラさんとして
惜しみなく使っていこうと思うので
皆さんにも、いろんな子のいろんな表情を
楽しんで貰えたらと思います…!🥰💞