君と恋とすれちがい 第11話
<前回までのあらすじ>
ロボの彼女だと思っていた女の子は
なんとロボの妹だった。
妹のモニカとすっかり意気投合し、誤解も解け、
ルンルンだったラミナ。
そこへ家まで送ると追いかけてきたロボ。
そしてロボは好きな人がいる。と打ち明け……
▷▶︎前回の話はこちら◀◁
「いる。」
「え?」
「好きなやつ、いるよ。」
「そ、そうなんだ…………」
「………………」
「………………」
「まぁ、お前には教えないけどな」
「えっっっ!!!!」
「ここまで引っ張っておいて…!?」
「わりぃわりぃ!」
「どうしても、忘れられねぇやつがいるんだ。」
「そっか…」
(ロボくんがこんな顔するなんて……
あたしなんか、かなうわけないよね)
「誰にも言ったことねぇから
内緒にしといてくれよな」
「うん…秘密、ね。」
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「はぁ………」
(思わずあんなこと言っちまったが…
気づかれてないよな?)
(あいつ鈍そうだし…)
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「はぁ………」
(フラれちゃった……)
(でも、それでもロボくんが好き…
これからも
自分の気持ちに正直に生きるだけ………………)
「ハンナあああああ…!」
『ラミナ!?どうしたんだい!! 』
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そして季節は流れ
すっかり秋に…
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「わざわざ呼び出して、話ってなんだい?」
「ああ、また1つ提案なんだが。」
「もうそろそろ、あれの時期だろ?」
「あれ?あれって…?」
「文化祭だよ、文化祭!!」
「あぁ!」
「文化祭の出し物でさ
コスプレカフェやろうぜ!!」
「コスプレカフェ?
そんなもんやってどうすんだい?」
「ラミナちゃんに
中学時代の格好をさせる。」
「ーーー!!!!」
「そうすればいくら鈍感なロボでも
ラミナちゃんのこと、思い出すはずだ」
「そうかもしれないけど…」
「ラミナに辛い思いさせたくないよ、ウチは。」
「え?」
「ラミナは昔の自分が嫌いだって言ってるんだ。
わざわざ嫌な思いをさせる必要ないだろ!」
「で、でもよ、ハンナ。
今まで何度もロボの事で
ラミナちゃん泣いてるんだぜ?」
「ラミナちゃんが悲しむところ、
ハンナもこれ以上見たくないだろ?」
「う。それはそうだけど…」
「今後もまた悲しいことがあるより
もうここで決着つけた方がいいと思うんだ…」
「ラミナちゃんのために…!」
「う、うぅ、そう言われると……」
「ラミナちゃんにはこの作戦は伝えないし
本番当日、
ロボが気付くまでの一瞬だけだからさ!」
「ん〜〜〜〜〜〜〜…!!」
「ヤバいと思ったらウチは止めるからね!!」
「おう!それでいい!やろうぜ!!」
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・
「今月はみんなにとって初めての文化祭があるな!
1クラスずつ好きな出し物ができるんだ。
何か、やりたい案はあるか?」
(はっ!)
(きた!チャンス!)
「「コスプレカフェがしたいです!!」」
「おお!文化祭らしくていいな!
コスプレカフェという案が出たがみんなは
「「コスプレカフェがしたいです!!!!」」
「わ、わかったわかった!
おまえら行事大好きだな!
みんなもそれでいいかー?」
「「「はーーーい」」」
(2人とも、ほんとに仲良しだなぁ)
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<衣装合わせの日>
「コスプレカフェと言えばメイドさんよね!」
「わぁ!メルちゃんもまきばちゃんも
似合ってる!かわいい〜♡♡♡」
「オイラたちはマッスル着るぞー!」
「これでモテモテ間違いなし!」
「ワハハ!似合ってるなオマエらー!」
「はい、じゃあロボは
客寄せで王子にでもなってくれよ!」
「いや、やらねぇよ
こんなの恥ずかしくて着てられっか」
「わー!2人とも似合ってるよ!!」
「かわいいー!!」
「そ、そうかな、ありがと…!」
「女子たち可愛いな〜!な?ロボ!」
「興味ねぇよ」
「なんだか楽しくなってきた!
文化祭楽しみだね!」
「う、うん、そうだね…」
(無事に終わるといいけど…)
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<文化祭前日>
「よいしょ。ここでいいかしら?
「うん!いいんじゃないかな!」
「ほらよ。テーブルもう1つ!」
「ありがとう!ダンベルくん!」
「レジは僕に任せてね…」
「頼んだよー!」
「ニッシーすごいなー!店員さんだ!」
「宣伝用のチラシ作ってきたぜ!」
「すごい!ありがとう、シベリアくん!」
「みんなお疲れー!
これで店の準備はできたな!」
「バッチリー!」
「それじゃあ、明日は楽しもうぜ!」
「頑張ろー!」「おー!!」
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「ラミナ、ウチ、シベリアとちょっと話あるから
先に玄関で待ってておくれ」
「うん、わかったよ。待ってるね」
「なぁ、シベリア…明日のことだけど…
やっぱりやめにしないかい?」
「え?なんでだよ」
「いや…楽しみにしてるあの子を見てると
どうしても心苦しくなって…」
「だーいじょうぶだって!俺がついてるからさ!」
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(いよいよ明日、文化祭か〜!楽しみだ♪)
(今日はこの後、このプリントを化学の先生に提出。
そのあと部活の見回り。それから…)
ばさっ
「おっと」
「ボクとしたことが…」
(あ、大変…!)
「大丈夫ですか?手伝います」
「ああ、すまない…少し考え事していてね…」
「やあ、助かったよ」
「手伝ってくれてありがとう」
「いいえ!ご苦労さまです!」
「では失礼します」
「ああ」
「ラミナー!お待たせー!」
「ハンナ!帰ろー!」
(ラミナ………)
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<文化祭当日>
「よーし!全クラス売上1位目指して
今日は頑張るぜーーー!!」
「「「おーーーーー!!」」」
第12話へつづく
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お読みいただきありがとうございます!!
という事で、文化祭編はじまります!
ジャックくんを早く出してあげたく←🤣
かなり時間が進みました。
新キャラが出ると新鮮な気持ちになります♪
それにジャックくんは、
ジャックくんにしか出来ない役を演じてもらいたく
メロディ島に来てもらったので
彼に注目してもらえたら!と思います♡
それから宣伝なのですが←
君恋をイメージした動画を作成しました!
https://m.youtube.com/watch?v=3L6XE-RaoZo
君恋がアニメ化したら(しません)
こんなOPがいいな♡って思います♡
よかったら見てください💖