ヨルダン植物紹介6|アーモンド【JOCV Day204】
前回に引き続きヨルダンの植物を紹介する。6回目はアーモンドである。ナッツのアーモンドを想像する人が多いだろうが、花を咲かす落葉樹である。ヨルダンでは北部で徐々に花が咲き始めている。
英語表記は"Almond"。カタカナで書くと「アーモンド」なので"Armond"と思う人も多いだろう。私も漏れなくその一人だった。当たり前だが"L"を確りと発音する。大学時代にアメリカから留学に来ていた友人が"Almond"と言った時は最初聞き取れなかった。学術名は"Amygdalus communis"と言う。職場のヨルダン人も「アルモンド」と言っているが、アラビア語では"لوز (Lauz)"と言う。アラビア語でも"L"の発音なので、「アーモンドは"L"」と覚えてしまおう。
原産はイラン付近と言われている。現在は欧米や豪州など世界の広い地域で栽培されている。日本でも栽培されている。
ナッツとして食べているのは種子の殻を取り除いた部分である。品種によっては種子にアミグダリンという毒素が含まれていたり、生アーモンドにはカビが生えることもあるため、ローストしたり浸水させたりしてから食べる。抗酸化作用を持つビタミンEほか、オレイン酸やポリフェノールなど、身体に良い効果が報告されている物質を多く含んでいる。
上の写真がアーモンドの花だが、桜に似ていると思った人もいるだろう。アーモンドはバラ科サクラ属の落葉高木で、桜はもちろん、モモやウメとも同じ属に入る。
アーモンドは冬の終わりから春のはじめにかけて花が咲き、追いかけるように葉が出てくる。このあたりも桜と似ている。ヨルダン在住の日本人にとってはこのアーモンドがお花見の役割を担ってくれるだろうか。
<参考>
1. Wikipedia 「アーモンド」
2. "Field guide to Jordan Second Edition" Page 202
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