平日は思考停止して暮らしたい【JOCV Day216】

青年海外協力隊の働き方は人によって様々だろうが、職場での拘束時間だけで考えると「緩い」という人が大半では無いだろうか。

私の勤務時間は7時間であるが、ヨルダンの隊員の中ではこれで長い方である。ごくまれに残業や休日出勤(Day157参照)はあるが、基本的に7時間勤務が崩れることは無い。通勤時間も人それぞれだが、基本的には職場のある地域で家探しをするため、片道で2,3時間もかかるようなことは無い。

つまるところ、自分で予定を組み立てられる時間が日本にいるときよりも多くなる。現地の治安を考慮してJICAが定めた行動規程を守っている限りは何をしても咎められることはない。

一方でこの行動規程を含め、協力隊が置かれている状況を勘案すると、できることは日本に比べると制限される。また協力隊は基本的には一人暮らしなので、家事に充てる時間も発生する。全自動洗濯機や食器洗乾燥機はもちろん無い。地域によっては断水や停電もあるだろう。同じ作業をやるにしても日本での生活より時間がかかる。

自由な時間の使い方ができるということは喜ばしいのだが、7ヶ月生活をして分かったことは「自由な時間ほど早く過ぎ去る」ということだ。「今日は何をしようか」「何時からこれに取り組もうか」などと考えている間に20分、30分と平気で過ぎていく。

仕事をする上で必要なアラビア語と英語の勉強に加え、このnoteを書いたり、週次レポート(Day140参照)を書いたり、本を読んだりと、やらなければならないこと、やりたいことは大量にある。休日返上でこれらの自己研鑚に取り組むのも一つだが、平日の塵のような時間は積もると相当高い山になる。そもそも言語は毎日やらないと直ぐ忘れるものだ。

そんなわけで、塵のような平日の自由時間は機械のように生活したくなってきた。「何をするか」、「いつやるか」、「どこでやるか」ということに思考力を使うだけ時間の無駄なのではないかと思ってきた。

分刻みでガチガチに固める必要は無いと思うが、バッファーの時間も設けた上でスケジュールを立て、その後は思考停止でそのスケジュールを粛々と、黙々と走らせたいものだ。

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