から揚げさんの冒険(1)
プロローグ
あつい夏の日のことだった。今日も大阪は灼熱地獄だ。
ふー。こんなんじゃ俺が唐揚げになっちまうぜ。小麦粉でも体にまぶして庭にでて焼いてみるか?そんな軽口を叩きながら、から揚げさんは美味しそうにマルボロを口にくわえた。
ふー。さて今日もひと仕事するか。そう言って唐揚げさんは自慢のハレーダビットソンにまたがり颯爽と走っていった。
そんな様子を影から見ている人物がいた。
彼女はずっと、から揚げさんのことをみていた。
彼女には、から揚げさんに声を掛ける勇気はない。からあげさんがかっこよすぎていつも見ているだけで声をかけられないでいるのだ。今日も彼女はからあげさんに声をかけられず一日が終わってしまう
どうすればいいのかな。私はから揚げさんの彼女になりたい。いやコロモでもいいわ。からあげさんがこんがり揚がったあの周りの茶色いところになれたらきっとしあわせだわ
ビジネスマン から揚げ
から揚げさんはオフィスについた。から揚げさんは社長なのだ。なんの仕事かって?
あはは。
俺はね、とんかつがめっちゃすきなんよ。
もちろんおれの仕事は養豚所だぜ
これが彼の養豚場の名前だ。
女性の見学者も結構いるんだぜ。僕の養豚場はオープンソース戦略を取っていて、仮想通貨払いで誰でも豚を飼える様にしている。
もちろん売ることだって自由だ。またお見合いも推奨しているのでどんどんふえていっているのさ。安い豚は100円くらいで買えるので財布にもやさしいわけだ。
儲かって仕方がないぜ。もう笑いが止まらない。豚もそんじょそこらの養豚場にはいないおもしろいやつがいっぱいいるのだ。やっぱり、俺の戦略に間違いはなかった。
君も遊んでいきな。(ここに良い説明がある)
そう。から揚げさんは敏腕社長だったのです。
おい。から揚げー。会社来たのか。ちょっと相談があるんだけどちょっといいか?
共同経営者のぽんぽんさんがこっちに歩いてきた
攻撃を受ける
おい。から揚げ。これをみてくれ。
昨日から、くりぷ豚のサイトへの攻撃が続いてゲームができなくなっている。正確にはインターネットではなく、仮想通貨のトランザクションをはばまれている。
これでは全然売上げ上がらない。
そういってぽんぽんさんはWEBサイトをみせてくれた。詳しくいうとイーサリアムのトランザクションというものがうまくいっていないのだ。
ほんとだ。これではゲームができない。
なんだ。なにが起こっているんだ。
ぽんぽんさんとから揚げさんは困ってしまった。
ちょっと技術部長のシマリスを呼んできて相談しよう。多分彼はもうなにかを知ってるのかもしれない。いつも彼はクールだからな。
おーい。シマリス。
あん?なんか用っすか?
どうやらシマリスは忙しそうだ。
栗をペロペロしている
続く
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