見出し画像

学校に行きしぶる隣の家の子をみて

娘は7時30分に「行ってきます」と玄関を出て、マンションのロビーに友達と集合する。7時35分、皆が集まり、集団登校で学校に向かうが、ちょうどその頃になると、「いやだー」という声が聞こえてくる。隣の家の男の子。

お母さんは説得を試みるが、なかなか本人は行く気にならない。最近は、担任の先生も迎えに来たり、お父さんが手を引っ張り外に出そうとしたり。7時50分くらいになると、声は聞こえなくなるので、学校に行ったか、家に戻ったのかどちらかなんだろう。

今朝もそんな感じだったので、ゴミ出しついでに、廊下にいたお母さんと立ち話をしてみた。時々、家飲み会をしていたので、気軽に話しかけられる仲だったのが良かった。

私:「朝、ちょっと大変そうですね。」

お母さん:「そうなんです。行っちゃえば大丈夫なんだけど、なかなか朝が起きれなくて」

私:「学校の友人関係とかの問題は特になく?」

お母さん:「たぶんそれは大丈夫かと。夜寝るのが遅いから、朝が辛いんだと思う。でも生活リズムが崩れちゃっていて、なかなか元に戻せなくて。」

3月から休校が3ヵ月続き、6月も不安定な分散登校、ようやく慣れてきた頃に、短い夏休み2週間で、また昨日から学校が再開。これは、小学生でなくとも、大人でもなかなか大変だよなぁと思う。

自分のことを振り返ってみた。幼稚園から小学2年生の夏まで、すぐに扁桃腺が腫れて、高熱がでる子どもで、1週間休んだ後の学校が辛くて仕方なかった。明日は学校に行かなければならないという前日の夜は、ドキドキしてよく眠れず、朝の調子は絶不調。でも熱もおさまってるし行かなくてはならない。友達にも会いたいはずなのに、ずっと休んでたから、「何か言われるかも」という変な想像もしてしまって。半べそかきながら学校に行っていた思い出が今も鮮明に思い出せる。

小学2年の夏に、扁桃腺の手術をした。その後は高熱が出なくなり、学校を1週間も休むこともなくなり、それからは、生活リズムは整った。生活リズムが崩れている中では、周りがどれだけ気持ちを盛り上げてくれようとも、優しい声、厳しい声をかけてくれようと、それは重荷でしかなかった。扁桃腺の手術というきっかけが、自分を変えてくれたという実感がある。

私:「ちょっとまた家飲み会でも再開しません?」

お母さん:「あっいいですね。そういえば、前やってましたよね。楽しかったな。」

どんな事ができるか分からないけど、ちょっとしたきっかけが作れればなと思う。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?