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サイコパス『オードリー若林』と港区で3軍の『AKB峯岸みなみ』の舌戦

久しぶりにテレビを見てもやっとしたのと、卒論提出のストレスから何か文章を書かないと死んでしまう気がしたので数年ぶりにnoteを開きました。

本日お話ししていくのはこちらの番組

月1で地上波、残りはabemaというよくわからないスケジュールで放映されている
『しくじり先生』


引きが強そうな画像

峯岸みなみが10年前に起こした事件、および謝罪についての " ありがたい " お話が聞けるという事でワールドカップぶりにabemaTVを開いて視聴させていただきました。

しくじり先生という番組

番組の趣旨としては、『過去に失敗を起こした方が先生として生徒の方々に自身の失敗談を面白おかしく語る』というものになっていて、過去にはホリエモンやクロちゃんも出ていましたね。

ホリエモン回
クロちゃん回


この番組の流れは、


『過去の自分の失敗を発表する』

『その失敗に至るまでの経緯を説明する』

『失敗から得られた人生の教訓を発表する』

といったものになっております。

番組の説明はこの辺りにしておいて峯岸回の感想を書いていこうかと思います。
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1.あなたのしくじりってそれなの?

今回の峰岸はどんな失敗を犯した先生だと紹介されたのでしょうか。

謝罪の仕方を間違えて全世界をドン引きさせちゃった先生

文章からもわかる通り、スキャンダルを起こしたことではなく、起こした後の対応を間違えちゃった人みたいな文章となっています。

こちらは先に言っておきますが、今回の番組を通してスキャンダルを起こしたり、怪しい人との飲み会に参加することへの反省は全くありませんでした。

僕も、視聴者も、そのことに関する反省だと思っていたので肩透かしを食らってしまいました。そんな視聴者の声を代弁するかのように吉村が
「あそっちか~」
と言っていたのが印象的でした。

そっちかの『そ』のときの吉村

2.とにかく芸能人になりたい峯岸みなみ

とにかく明るい安村ではない

女の子に鏡を見せないまま育てたら8割くらいの人はアイドルになりたいって言うんじゃないんでしょうか。知らんけど。(ちなみに男はスポーツ選手か警察官ですね。知らんけど。)

ただ、ブスが言うと周囲の人間にいろいろ言われるわけです。

子供も馬鹿ではないですからそうして罵詈雑言を言われて、もしくは空気を読んで、そんな夢見がちなことは言わなくなるわけです

その中で『アイドルになりたい』と言い続けられるのはその地域で一番かわいい子だけなわけです。

つまり小学4年生の段階では峯岸みなみは、
地域では一番かわいくて、アイドルになりたいと言うことを周囲に許されているタイプの人間
であったことがわかります。

それを見透かした若林が
「自分でオーディション受けたってことは地元ではモテモテ?」ときいたのに対してさすがのバラエティ慣れを見せる峯岸も強く印象に残っています。

若林が女優やアイドルによくやるフリ


若林のフリに気付きしっかりボケて笑いをとる峯岸

3.自分が世界の主人公ではないことを知る


トップになれないことを悟る峯岸

AKBに入った峯岸を待っていたのは、バックダンサー生活でした。板橋の田舎でイキっていた峯岸にとっては初めての挫折だったのでしょう。ただ別にかわいそうなことでも何でもないです。ほぼすべての人間が通る道なのだと思います。

小さいころ野球選手を目指していた誰かも、医者になりたいと思っていた誰かも、どこかのタイミングで自分よりすごい人に会って絶望するものだと思います。

そうやって夢をあきらめ自分にふさわしい居場所を見つけるのか、それとも凡人として天才に挑む修羅の道へ進むのかという選択を迫られるのが人生というわけです。

峯岸は前者を選び、自分だけの居場所を見つけることになりなります。

4.峯岸が見つけた居場所

峯岸が見つけた居場所は

バラエティを主戦場とするいじられるアイドル

そんなバラエティ界を生き抜く中で峯岸の心情はこのように変化していきます。


この体験を踏まえたうえで、『アイドルに対するブスいじりはよくない』と必死に伝える峯岸だったが、その発言中に若林は何か言いたいことがあるようにそわそわしながら「う~ん」と生返事を繰り返していました

「うぅ~ん」という生返事とともにそわそわしだす若林

5.『エースで4番になりたい峯岸』と『8番セカンドの重要性を説く若林』

僕はここからの峰岸と若林の掛け合いが一番印象に残ったものです。

ここで若林の過去を考えてみます。
おそらく彼は集団の中心となる幼少期を過ごしてはいなかったんだと思います。いわば峯岸より早く『自分が世界の主人公ではない』という事を感じて、生きてきたので『8番セカンドとしてどうやって成功するのか』という事を考えて生きてきた方なのだと感じました。

春日という主役級の相方がいる中で『じゃない方芸人』としてのひどいレッテルを貼られながらも仕事をこつこつと続けてきたのだと思います。

その努力の末、芸能界という各チームのエースや4番が集まる場所でたくさんのレギュラー番組を持って成功することができたのではないかと感じます。

そんな若林からすると、峯岸は
役不足なのに主役の座を欲しがる図々しい人
に見えたのだと思います。

こうして

『エースで4番になりたい峯岸』
VS
『8番セカンドの重要性を説く若林』

という構造が出来上がってしまいました。その中でのやり取りがこちら


峯岸の言う事に納得していないのが顔に出てしまう若林
若林に振る峯岸



カウンターパンチを食らわせる若林
若林の発言にドン引きし「それはよくない」と連呼する峯岸

こういう部分で普通のテレビなら企画の趣旨に従って
「そんなこと絶対にいけませんよね」
とか
「今度から気を付けないとなー」

みたいなことを言うのが一般的な形だと思うんですけど、こうやって自分の信念を貫いて、なおかつ笑いも取る若林が僕は好きなんだなーと改めて感じるやり取りでした。

こから若林の哲学峯岸への叱咤が始まります。

自身の体験をもとに若林を更生させようとする峯岸
『効く』つまり自身の立ち位置を自覚し
8番としての仕事をできるようになってほしいという
アイドル達への愛を見せる若林
蛇の穴をつついてしまう峯岸
出演者がどう思うかは関係ない。テレビは視聴者のために作っている。
視聴者が面白いと言うのであればなんでもやるという哲学を話す若林。
思わぬ正論に何も言えなくなる峯岸

ここまで論破してしまうと、今後の授業の趣旨が間違っていることになり、峯岸の主張の一貫性がなくなってしまうかもしれないなーと思っていたところに峯岸のカウンターパンチが飛びます。

哲学を話し続ける若林
渾身のカウンターパンチ

すこし論点がずれているし、言葉が強すぎるかとも思いましたが、スタジオは大爆笑。このくらいじゃないと今後の進行の権利が若林に移りそうだったのでちょうどいいのかもしれません。

分かりやすくて優しい言葉でこの流れを終わらせる若林
分かりやすくて優しい言葉でこの流れを終わらせる若林

峯岸の爆弾発言で落としどころが見つかったと感じふわっといいことを言って流れを瞬時に終わらせる若林もすごい職人技だなと感じました。

ここから先も非常に面白かったです。弱小校でもいいからエースで4番になりたい峯岸が自分の居場所を探して飲み歩く話が始まります。

ここから先はご自分の目で見ていただけるといいんじゃないでしょうか。1/10ぐらいまで無料で見られるし、その先も有料会員になれば見られます。


abemaのリンクはこちら

https://abema.app/z8av


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