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実録:欧州ラーメン紀行 Vol.1 – ケルンのPunky Pandaで味わう個性派醤油ラーメン

場所: Köln, Germany
店名: Punky Panda
席数: 20席前後
卓数: 10卓前後
訪問時間: 17:30
注文商品: Shoyu Punk Ramen
値段: 16.5€

ケルンにあるラーメン店「Punky Panda」を訪問しました。店内は、モダンなバーを思わせる薄暗い照明とスタイリッシュなインテリアが特徴で、ラーメン店というよりもおしゃれなダイニングバーのような雰囲気です。落ち着いた空間で楽しめるラーメン店として、訪れるだけで期待が高まる場所でした。訪問したのは夕方の17:30頃で、まだ混み合う前の静かな時間帯。注文したのは、この店の看板メニューである「Shoyu Punk Ramen」です。

Shoyu Pank Ramen

トッピングに注力した欧州ラーメンらしさ

2度焼きチャーシュー
トッピング:ガリ

Shoyu Punk Ramenの特徴は、一目見ただけでわかるほど多彩なトッピングにあります。黄色い泡状の「エックスプーマ」をはじめ、ザワークラウト風の発酵野菜、ガリ、生のもやし、枝豆、焼き目のついたチャーシューなど、非常にユニークな具材が一杯に詰め込まれています。これらは一つ一つが個性的で、創意工夫が凝らされていることが感じられます。

一方で、全体の印象としては、麺やスープそのものにこだわるというよりも、トッピングに力を入れているという方向性が強く見られました。このスタイルは、欧州のラーメン店に多く見られる傾向の一つであり、Punky Pandaでもその影響が色濃く表れているように感じました。それぞれのトッピングが独自の風味を持つ一方で、それらがスープや麺との調和を取るには至っていない印象です。例えば、「エックスプーマ」の八角のような中華風の香りは、醤油スープとの相性に少し違和感を覚えました。

麺とスープの印象

癖のない麺
醤油スープ


麺はクセがなく食べやすい麺ではありますが、特に際立った特徴が感じられるわけではなく、トッピングの個性に対してやや影が薄い印象です。スープも同様で、醤油ベースではあるものの、トッピングの味わいに押されて本来の旨味を楽しむ余裕が少なく感じられました。

日本のラーメンは通常、スープと麺が主役となり、それをトッピングが支える形で完成される料理です。しかし、この一杯は、トッピングを主役とするような構成で、全体としてのバランスがやや欠けているように感じられます。

餃子のアレンジ

チキン餃子甘辛ソース

サイドメニューとして注文した餃子もまた、独創的なアレンジが施されていました。味の素ほチキン餃子に、味噌田楽風の甘いタレがかかっており、ユニークな味付けが特徴です。ただ、こちらもタレの存在感が強く、餃子そのものの風味が隠れてしまっている印象です。もう少しシンプルなアレンジの方が、素材の良さをより引き立てられるかもしれません。

レストラン全体の印象とまとめ


Punky Pandaは、モダンな雰囲気と独創的なメニューが魅力のお店です。一つ一つの要素に対するこだわりが感じられ、特にトッピングに対する注力は目を見張るものがあります。一方で、スープや麺とトッピングのバランスという点では、まだ改善の余地があるように思います。この点がブラッシュアップされれば、さらに多くの人に愛されるお店になるのではないでしょうか。

他ではなかなか味わえない独創性を楽しむには十分価値のある一杯だと思います。欧州スタイルのユニークなラーメンを体験するにはもってこいのお店でした。

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