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新卒でブラック企業に入社してしまったときのはなし

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この話は僕が初めて就職したブラック会社での出来事です。 1998年4月から約3か月、僕はこの会社にいた。 当時は悲しい話でしたが、今となっては笑えるネタ話である。1998年の話 …
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#サラリーマンは辛いよ

5. 怖い上司がやってきた。

 山本さんは身を乗り出し、ナカガワさんの胸ぐらを掴んだ。そして、四方に振り回しながら、叫んだ。 「報告していないことがあるだろう!」 「ちょっと何するんですか、やめて下さい!」  同じ営業でも山本さんは3D広告の営業で、ナカガワさんは2D広告の営業。広告媒体やスポンサーが違うので仕事の接点はないはずである。 「一体僕が何をしたんです?僕が山本さんに報告しなかったことが今までありますか?」  山本さんは無言でナカガワさんを振り回していた。明らかに正気ではなかった。

4. これが大人の世界じゃー!

 ナカガワさんは急いで山本さんのほうへ向かい、二人は立ち話しを始めた。僕は2人のほうを向けなくて、目の前のMacを見ながら聞き耳をたてていた。 「何か報告することがないか?」 「いや、これといってないです。」  山本さんがナカガワさんに尋ねている。なにかトラブルだろうか?二人の声のトーンが小さくなった気がして、右耳に全神経を集中した。しかし、声が小さくて、何を話しているのかわからない。すると、ドカーン!ともの凄い音がした。 「これが大人の世界じゃー!!!」  山本さ

3. ナカガワちょっと

 オフィスに戻ると、営業のナカガワさんがすでに出社してきた。ナカガワさんは去年入社なので、僕の1年先輩。誰が見ても人が良さそうで、いつもニコニコしている。営業にもかかわらず、頭にはひどい寝癖がついていたり、口に歯磨き粉がついていたりして、かなりのマイペースさをかもし出している。ちなみに、スーツはなぜかいつもテカテカである。彼と話したことはなかったが、席が近いこともあり、挨拶程度の会話はしたことがあった。だから、オフィスに彼を見かけてすごく嬉しかった。  こんなに早い時間に二