【自己紹介】元漫画家志望はフリーランスWEBデザイナーになった
フリーランスとしてWeb制作の仕事をしているRame(ラメ)と申します。
今回はフリーランスになるに至った経緯を整理し自己紹介として書かせていただこうと思います。
私は漫画家志望の成れの果て
そもそも社会人になる前にずっと憧れていた職業は漫画家でした。
結論から言うと、漫画家を諦めてデザイナーになったわけですが、その辺の話はこちらの記事に書いているので割愛します^^
ビジネスとして漫画を描くことを諦めた私は(漫画家がダメだったらデザイナーしかない!)となんの根拠もなく決めていました。
そしてデザイナーになった時は、絵を描くとか物語を作ることが心から好きだった自分が、モノづくりをする分野に惹かれるのは必然だったのではと思いました。
何もないのでとりあえず実務経験を積もう
漫画家になれない時のリスクヘッジとして、デザイン学科でデザインの授業を受講していたものの、卒業して社会に出てから、美大やデザインの専門学校を卒業しているような人たちと比べたら何もないなと思いました。
なので当時は、(とりあえず実務経験を積まなくては…!)と思い、PhotoshopとIllustratorの実務経験を手に入れるため未経験可のDTPオペーレーターのアルバイトをはじめました。
DTPオペーレーターとしての仕事では名刺、封筒、招待状、製本、大判ポスターなど一通りの印刷物の出力の知識とタイポグラフィを学びました。
夜勤だったのもありますが、特に年賀状とコミケの時期は入稿が多くててんやわんやしていた記憶があります。
今となって良い思い出です。
肩書きだけのデザイナーはいらない
PhotoshopとIllustratorの実務経験1年を手に入れた私は、広告事業の会社と採用事業の会社にWebデザイナーとしてかけもちでアルバイト入社をしました。
広告事業の制作部署でhtmlとcssの存在を知った私は、先輩にコーディングを一通り教えてもらい、最終的にjQueryやWordPressの実装まで経験していきました。この時からコーディングは得意と感じていました。
一方で、採用事業の会社では自分以外は全員できる人たちという環境で、どうしても自分のデザインのレベルの低さを感じて辛かったです。
社内コンペに参加した暁には自分のデザインだけ採用されないという苦しい時期が続きましたし、職種としての肩書きがデザイナーでもデザイナーとして名乗る自信が全くありませんでした。
そして、当時よくしてくれた先輩に『君にはデザインの概念がない』と言われたときの衝撃は今でも忘れませんが、後になってとてもいいことを言ってもらえたと思いました。
このかけもちアルバイトを一年ほど経験し、また少しスキルアップした私はマーケティングや自社サービスを持つ会社にインハウスのデザイナーとして正社員入社しました。
自分以外にデザイナーもコーダーもWebに詳しい人もいない会社だったので、Web周りの仕事は全てふりかかってきました。
当初は(Webデザイナーって何だろう?Webのなんでも屋なの?)と疑問に思いつつ、Webに限らず様々なデザインの経験ができたことは、後々の自分にとって大きな自信につながっていきました。
やがてマネジメントの経験もすることになりましたが、この時、私の後輩にあたるデザイナーの女性に私は退職するその日まで休む間も無く悩まされ続けました。
当時25歳でした。マネジメントなんて真面にできるわけがなく、やる気のない人に自分とおなじくらいのマインドセットを求めるようなことをして、全くもって人の上に立つ器ではありませんでした。
かっこいいデザインが正解とは限らない
毎日毎日ひたすらデザインを作り続けていた私ですが、ある時完璧主義のディレクターにぶち当たって、永遠に終わらないクオリティーの追求を課せられました。
当初予定していた工数の倍以上の時間をかけ、何度もやり直しやコンセプトの変更をされた挙句、利益はほぼゼロでした。
(この時は利益よりも解放されたい!の方が強かったです。笑)
この時期に社長との1on1があり、こんなことを言われました。
『すげーダサいバナーとかっこいいバナーがあったとして、ダサいバナーの方がコンバージョンが高かったら俺はそっちが正解だと思う』
その時の私には刺さる言葉でした。同時に、自分にはデザインの知識はあってもマーケターと対等に話せる見識がないことに気付きました。
だから何度もやり直しをされても、自信を持って止めることができず、言われるまま作業をしてしまったのです。
この会社でマネジメント、採用、企画などを経験し(これ以上…ここれには何もない…)そう思って、退職を決意しました。
そしてフロントエンドエンジニアへ
26歳の時に、スタートアップのSES企業へ転職しました。
これまでの経験を生かし、経験のあるWebデザイナーとして出向しつつ、社内のプログラミング研修を経て、はじめて新規開発案件に参画しました。
新規開発では、毎日知らない単語が出てきて、その日わからなかったことが解決できるまで眠りにつけない日々を過ごしました。
スキル不足でいつ追い出されるか?と冷や冷やしながらも(別に死ぬわけじゃないし!)と言い聞かせ、デザインがわかるフロントエンドエンジニアという強みで不足分を補いながら、なんとかこの案件を乗り越えました。
スタートアップ企業の社員として
エンジニアとしてスキルアップする一方で、スタートアップ企業の社員としてはWebデザイナーの経験を生かし、デザイン研修課題を作ったり、デザインレビューやメンターをしたりと、忙しくも誰かを育てることにやりがいを感じていました。
若くて未経験者の多い会社だったため、たった3年のWebデザイナーのスキルしかない私を重宝していただき、気づいたらマネージャーという地位にいました。
しかし次第に、あれこれやり出して結局どこを目指しているかわからない会社の行く末が不安になりましたし、疲弊していきました。
どこに向かっているかわからないのに頑張り続けなければいけないというのはとても大変だと痛感しました。
会社が何か新しいことを始める度に、(なんのためにやるの?)と疑問を抱くようになりましたし、否定的に捉えるようになりました。
自分のためにやらないことを決めた
私は自らマネージャーを辞めました。
マネージャーを辞め、深夜帰宅するような生活ではなくなり、当然のように睡眠時間が増えました。ジムに行って健康的な体を取り戻し、自分の勉強に集中できるようになるとまた少しずつ余裕が出てきました。
そして、これまでのように自分の生活の全てを仕事に割くのはちょっと違うのではないかと思うようになりました。
会社は少しずつ違う方向に、いい方向に進んでいるようにも見えました。会社の方針に寄せる努力もしたし、諦めないで自分の意見もしっかり伝えてきました。もう少しここで愚直に頑張りたい気持ちもありました。
首を長くしてここに居続けるのが良いか、散々悩みました。
でも、その悩みの奥底には、このポジションだったり居心地の良さが手放し難いだけで、結局、現状に満足できないのに"今"を守ろうとする理由はないと考えました。
三年というキリの良さで自分の背中を後押しし、退職を決意をしました。
そして、フリーランスに・・・
退職を決意してしばらくは求人を眺めていましたが、どんなに面白そうな会社でも正社員として入社することに抵抗を感じていました。
組織に所属することで受けられる恩恵はわかっていますが、これまでのキャリアとスキルを活かしたら(自分は一人でどこまで挑戦できるのだろう?)と気になり始め、これまで散々周囲から勧められたフリーランス(個人事業主)という働き方に興味を持ち始めました。
実際にフリーランスの方に聞いた話や、フリーランスになった人のブログなどを読むと、大体同じようなメリットデメリットについて知ることができ、これまでずっと会社員として働いてきたため、税金周りのインプットが弱いことも気づきました。
そうゆう意味で多少不安は感じましたが、デザイナー、エンジニア駆け出し時代に(別に死ぬわけじゃない)という気持ちで乗り越えた自分なのだからなんとかなるだろう、だって(別に死ぬわけじゃないし)と思いました。
そして、2021年4月にフリーランスになりました。
フリーランスなってからの振り返りnoteはこちらです、よかったら!
ここまで読んでいただいてありがとうございました。^^
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