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児童福祉施設ってなんぞや。

こんにちは、yukiです。

ぼくは児童福祉施設の運営を行っていますが、そもそも皆さんは児童福祉施設がどんな施設なのか、ご存知でしょうか?

昨今虐待やらなんやらと様々な問題が取り沙汰されてはいるもののあまりその中身を知っている人は、業界に少なからず精通している人間くらいかなと
思います。
僕自身も、この業界に身を置くまではなんのこっちゃわかりませんでしたし。

そこで今回は、児童福祉施設について少しお話をしていきたいなと思います。


■具体的にどういう施設なのか

児童福祉施設とは様々な施設の総称のようなもので、実際その中身は様々な種類があります。
乳児院や保育所、入所施設などなど。その中でぼくが運営をしているのは
障害児通所型施設になります。名前の通り障害を持つ児童が事業所に通うシステムの施設です。
そしてその中身も種類があり、児童発達支援と放課後等デイサービスという種類で分類されています。

児童発達支援とは、未就学の児童を中心にお預かりする事業で、放課後等デイサービスはその名の通り小学生以上の児童が学校終わりなどに通所する事業形態になります。

では、どんなお子様が入所しているの?ってとこですが、弊社の施設は
いわゆる発達障害(自閉症スペクトラム障害、ADHDなど)を持つお子様がメインで身体障害を持つお子様はほとんどいません。
しかしそれはうちがそうなだけであり、実際重度の障害を中心に預かる施設などもあり、その性質は事業所事に様々ありますので気になる方は周辺地域にある施設を検索してみると良いかなと思います。

■「療育」という言葉

皆さんは、療育という言葉をご存知でしょうか。
すでにお子様をお持ちの方であればもしかしたら聞いた事くらいあるかもしれませんが、独身でしかも福祉業界に精通していない人であればあまり聞き馴染みないのではないかなと思います。(事実ぼくがそうだったので、、、笑)

療育とは、障害のあるお子さまやその可能性のあるお子さまに対し、個々の発達の状態や障害特性に応じて行う支援を指します。

その支援の中身は一つではなく、多岐にわたります。
運動療育、感覚療育、音楽療育、SSTやらTEACCHメソッドやら。
事業所によって療育のアプローチ方法はそれぞれ違いますので、これも気になる事業所がどんな療育を行っているのかネットなどで調べてみると良いでしょうね。


■認知度や関心度は低い。でも重要な機関

児童福祉施設の認知度は低いです。
上述した通り、ぼくはこの業界に身を置くまではそんな療育なんて言葉知らなかったですし、福祉施設の実態なんかも同様に全く無知でした。

でもこういった施設は、人々の関心や認知度とは裏腹にとても大切なものだとぼくは考えています。
事実、施設に通っている児童たちの大半は通常学級で生きづらさを抱えている子や先生から問題視されている子が多いです。
そんな児童たちに「生きやすい環境」「自己を肯定できる環境」を提供するのが児童福祉施設です。だからこそ、大切なのです。

障害があろうがなかろうが、小さくして淘汰され否定され続ければゆがんだ人格形成がなされる可能性があり、障害がある子は二次障害に結び付く危険性もあるのです。それを阻止するミッションを持つのが、児童福祉施設だとぼくは考えています。

そして、そこに身を置くぼくの役割は、少しでも障害を持つ子ども達の環境を整備してあげる事。そしてこの業界の認知度や関心度を少しでも上げる事。

その使命をひっさげて、今日もこんな記事を書き、仕事をしているわけです。

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