食道がん日記#36 下咽頭がん 放射線治療の中断と入院
白血球の数値が急激に下がり、発熱までしてしまい、緊急入院となった。放射線治療も中断してしまった。あと5回(全35回)だったのにな。
◆原発巣:胸部下部食道ステージⅣ
・抗がん剤4クール+放射線治療【2023年9月~2024年2月】
◆重複がん①:下咽頭(梨状陥凹部・喉頭蓋)、頸部食道ステージⅠ
・内視鏡手術(ELPS) 下咽頭【2024年4月】
・内視鏡手術(ESD) 頸部食道【2024年6月】
◆重複がん②:下咽頭(輪状後部)ステージⅢ(T3N0M0)
・胃ろう造設【2024年8月】
・抗がん剤+放射線治療 ←今ここ
◆重複がん③:胸部上部食道ステージⅠ
・内視鏡手術(ESD)予定
「発熱性好中球減少症」というらしい。好中球(白血球の種類のひとつ)が減少して免疫力が下がっている中、発熱してしまった状態。
(参考:感染しやすい・白血球減少)
発熱の原因となる菌がいないか確認するため血液検査、尿検査、X線検査などなど検査三昧。検査結果が出るまではとにかく強力な抗生剤を点滴して待つ。
血小板も前回からさらに下がっていたので輸血。たぶん人生初の輸血。輸血って必要な成分のみを取り出した「成分輸血」というのが主流なのね。初めてなもので知らないことばかりだ。輸血は効果が出るのが早いようで、血小板の数値はすぐに回復した。
白血球はなかなか回復しない。熱はすぐに平熱に戻ったけど、白血球は下がり続けている。入院して3日くらいで放射線治療再開できると勝手に思っていたけど甘かった。中断から1週間経とうというのに再開できていない。
抗生剤の点滴は毎日続けているけど、その他はただ回復を待つのみ。気持ちがもたない。入院する3日前に放射線治療の影響で声が出なくなってしまい、話すことも十分にできない。飲食はかなりむせるようになっていて、入院してから胃ろう注入になり口から食べることもない。
抗がん剤の中止だけでなく、放射線治療も中断してしまい、治療への不安も大きくなる。この状況でのんびりと待つことができる人などいるのだろうか。いるんだろうなー。なるようにしかならない!って思えればいいんだけど残念ながらそのタイプではない。
放射線治療で茶色くただれてしまった皮膚は、中断しているせいか回復してきれいになってきた。食道の放射線治療の際は皮膚炎が一切なかったので今回も大丈夫かと思ったんだけどな。下咽頭は喉ぼとけを中心に赤く腫れ、茶色に変わり、ぼろぼろとはがれていった。