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ryama
2017年2月21日 04:22
「わ、イレズミ彫ったの?」 「そだよ」「痛くなかった?」「男の子ですから」 「泣いた?」 「ちょっとね」「あ、ダメダメ。まっすぐしてて」 トリちゃんがこっちを向こうとするので、私は両手のひらで背中を押した。日の当たらない白い背中いっぱいにスズメやウグイスや鶴が舞っている。広いから住みごこちがよさそうだ。 「やっぱり鳥なんだね」 「僕ですから」