山﨑健太郎の52間の縁側
テレ東の「新美の巨人たち」でやっていた「山﨑健太郎の52間の縁側」は、考えさせられる点が色々とあっておもしろかった。千葉県八千代市の団地に隣接するデイサービスの施設だが、依頼主の介護に対する疑念から生じた発想と建築家の目的が金儲けになった建築への疑念から生じた発想がスパークしたもので賞を総なめしたのもわかる。
同じ木を使ってもマスコミでもてはやされている連中とは異なる。あえて段差を作るのも興味深い。自分の生家の建て替えが発想の転換だったというのにも納得で、その家は今回の52間の縁側の原型となっている。
建物は始まりだというのが重要に思えた。ヘーベルハウスがスポンサーになってから、建築や設計関係の話題のレベルが上がった気がする。