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『P・K・ディックの迷宮世界 世界を修理した作家』近刊

12月発売予定の『P・K・ディックの迷宮世界 世界を修理した作家』に関する版元から書誌情報が公開されました。

目次は次のような感じです。

序 章 読むと依存症になる作家

第1章 ディックが始動する—中短編と三つの初期長編

第2章 『宇宙の眼』における冷戦時代の悪夢

第3章 『高い城の男』における歴史の改変と記憶

第4章 『アンドロイドは電気羊の夢を見るか?』における修理された世界

第5章 『流れよわが涙、と警官は言った』における涙と抱擁

終 章 回帰する場所を求めて

特徴としては、中心に扱う4つの長編だけでなく、『偶然世界』から『ティモシー・アーチャーの転生』まで、なるべく多くの長編を扱いました。中短編も適宜考慮に入れています。また死後出版された普通小説にも触れました。

音楽や詩に傾倒するディック作品の魅力を浮かび上がらせようとしました。とりわけ、エンディングで感じるぬくもりが何なのか、それを探し求めてみました。


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