銭湯断片日記

 伊藤茂次の詩集をネットで探したが、どこの本屋も完売。オークションか、メルカリで、どこかの誰かが、売ってくれるその日まで、ひたすら待たなければならない。手に入らないと、なおのこと欲しくなる。せめて伊藤茂次の詩集を出版した龜鳴屋で、他の詩集を買おうと、何度目かの龜鳴屋のホームページを開いた。詩集だけにとどまらず、小説と日記も購入した。数日後には自宅に届き、詩集2冊を読み終え、武藤良子『銭湯断片日記』を読んでいる。イラストレーターである武藤良子さんが、銭湯に行き、風呂あがりにビールを飲む生活が、繰り返し綴られる日記なのだが、読めば読むほど味が出てくるというか、男はつらいよの寅さんを、女性にしたら、こんな感じかもしれないなとも思っていて、どっぷり『銭湯断片日記』に、はまっている。日記というジャンルは好きなのだが、読みたい日記に出会う確率が、他のジャンルに比べて少ない気がする。『銭湯断片日記』を読みながら、さらに日記を読みたくなり、日記屋月日のホームページを開く。1冊購入し、完売になっていた日記は、ネットで検索して購入できるサイトを見つけて購入した。

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