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2024年度 IPS実践者研修会 第1回「障がい者が働けるという哲学」

IPS実践者研修会とは

IPS(個別職業紹介)とは、アメリカで開発された、精神障害者の一般就労が向上する、科学的に効果が証明された就労支援です。
私たちの法人では、IPSモデルに準拠した就労支援を長年取り組んでまいりました。
 
コミュネット楽創就労支援委員会では「IPS実践者研修会」として、昨年より就労支援に携わる実践者向けに、全5回に渡り、ディスカッション形式で研修会を企画・実施しております。
今回は、2024度の研修会の第1回目の様子をお伝えしたいと思います。
 
※2023年度の研修会の記事はこちら

研修会の様子と、参加者の感想

9月25日(水)に、昨年と同じく就労移行支援事業所コンポステラにて、研修会は行われました。今回の参加者は、就労支援に熱意のある方1名と、当法人に入職して半年~2年ほどの4名を合わせた計5名の参加となりました。
 
講師より、簡単な挨拶と、法人がIPSに取り組んだ経緯の紹介を終えた後に最初の質問として「障がい者が働くのが難しいと思われる理由」の問いかけから始まりました。受講者からは「働くイメージがついていない所がある」「社会保障があるから」などぽつぽつと意見が出ました。
昨年は1コマ90分の講義でしたが、今年は休憩時間を挟んで120分に延長しました。2つ目の問いかけ、3つ目の問いかけと進むうちに、どんどんと議論は深まっていきました。講義を終えた後の皆の明るい表情が印象的でした。
後日二人の受講生から感想を頂いております。
 
Kさん
・IPSの8原則についてその背景を知れたことで、法人として大事にしている「働きたい人は誰でも働ける」の本当の意味を伝えられる気がする。
・ディスカッションタイプの研修はあまりないので、貴重な時間でした。習熟度が深かったと感じた。
 
Sさん
・ディスカッション形式のためだったため、その場でモヤモヤについて話し合えたり質問できたので理解しやすかったです。特にIPSを実践した際の就労率など普段あいまいなままでいたことが改めて勉強できました。
○○さん(講師)の話でドキっとする場面があり、きっと何か意図があるだろうと思いながら多くのことを考える機会になりました。自由に発言しやすい雰囲気だったこともあり純粋に楽しいと感じた研修会でした。

企画者の感想

今年度の受講者は、法人関係者が多いのですが、皆、好奇心を持って学ぼうという姿勢が見られました。申し込みから参加された方も、積極的に考えを述べられていたのは、企画者として嬉しい限りでした。
 
受講者の感想にもあるのですが、ディスカッション形式は、習熟度を深めるのに最適な方法の一つであると考えます。昨年のように、回数を重ねる毎に議論が深まることで、より良い研修会を皆で作り上げられるのではないだろうか、と感じました。
 
次回は、10月9日(水)開催です。テーマは「どうしたら就活に踏みだせるか(支援者も含む)」となります。

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