必要な休憩時間って何分？シフト管理がラクになる「らくしふ」の休憩時間アラートの紹介！

2025年1月17日 16:13

「らくしふ」開発チームの高橋です。
シフト管理者のみなさん、スタッフさまに休憩時間、ちゃんととってもらっていますか？休憩って大事ですよね。

では、スタッフさまやご自身の日々の労働時間に対してどのくらい休憩時間が必要かご存知ですか？
忙しい時にも休憩をしている/してもらっているけど果たして十分なのか？
気になりますよね。

体調やメンタル、労働パフォーマンスの観点も大事ですが、本記事では労務の観点から必要休憩時間について解説します。

クイズも設けたのでしっかりと理解していただけると思います！
記事の最後には、最近「らくしふ」でアップデートされた労務アラートで必要休憩時間が取れてないことがわかる機能についてもご紹介します。

休憩時間を取る必要があるのはなぜか？

従業員を雇用する事業主のみなさまが守らなければならない法律の一つに「労働基準法」がありますよね。
これは、労働者の権利を守り、労働条件の最低基準を定めた法律です。

労働基準法第34条によると

第三十四条使用者は、労働時間が六時間を超える場合においては少くとも四十五分、八時間を超える場合においては少くとも一時間の休憩時間を労働時間の途中に与えなければならない。

とのこと。

ここで付与する休憩時間のポイントは2つあります。

○時間を超える場合に付与する休憩時間
労働時間が6時間を超える、つまり6時間1分以上の場合
必要な最低休憩時間は45分

労働時間が8時間を超える、つまり8時間1分以上の場合
必要な最低休憩時間は60分

そのため労働時間が6時間ぴったりの場合は休憩時間を取る必要は法的にはありません。
休憩時間は拘束時間ではなく”労働時間”で算出
拘束時間とは「拘束時間 = 労働時間 + 休憩時間」です。

つまり、拘束時間はシフトの開始から終了までの時間ですね。
ここを把握できると必要休憩時間が計算できるようになります。

ややこしいですね。具体例を見てみましょうか。

拘束時間は6時間。
休憩を付与しなくても、そのまま労働時間が6時間になり、上述の通り必要休憩時間は0分です。

拘束時間は8時間。
45分の休憩を与えると労働時間は7時間15分になり、6時間を”超え”ていますね。なので、必要休憩時間は45分です。

拘束時間は9時間。
休憩時間を与えない場合は労働時間が9時間になりますので、休憩を60分としてみます。すると労働時間は8時間。
労働時間がぴったり8時間の場合は、必要休憩時間は45分です。

では、45分しか休憩を付与しないと・・・
拘束時間9時間 -休憩時間 45分 = 労働時間8時間15分となってしまうので、やっぱり60分必要ということになります。

では、休憩時間を46分、47分にしてみると・・・
結局、必要休憩時間は60分になります。

このケースからわかるように、シフト作成時には、そのシフト時間から法令に遵守した必要休憩時間を算出しなければなりません。

※実際にスタッフに付与される休憩時間は、事業主と当人の間で締結する雇用契約書に基づきます。

10:00〜18:30のシフトの場合、何分の休憩時間が必要でしょうか？

正解は45分です。

拘束時間は8時間30分で、まず6時間を超えているので45分の休憩時間が必要です。
45分の休憩を付与すると労働時間が7時間45分になります。
労働時間が8時間を超えないので休憩時間は60分でなくても良いということです。

これでシフトに対して必要な休憩時間が計算できるようになりましたね！

必要な休憩時間を把握した上で必要以上に休憩を付与することは可能です。
下回ってはいけないので気をつけましょう。

でもやっぱり...

計算難しいですよね。

そんな時は、「らくしふ」労務アラート機能をご活用ください！
最近のアップデートで、必要休憩時間のアラート機能が追加されました。

「らくしふ」の労務アラート機能とは、総労働時間や休日、連日勤務など、お客さまご自身で設定した制限値に基づいて値を超えたシフトを自動で検知する機能です。

例えば「1日の労働時間は8時間以内で日曜日を起算曜日として1週間の労働時間は40時間以内にする」という設定をすることで値を超えたシフトが検知できるようになります。

その項目の中で、かねてよりお客さまからの要望が多かった「必要休憩時間」が、昨年のアップデートで設定できるようになりました。

手順は簡単。
メニューバーの「労務」をクリックして「労務制限のページから「休憩時間」の項目をONにします。
例えば、以下のように設定した場合、

労働時間6時間30分のシフトで調整してしまった場合に以下のようなアラートが自動で出るようになります。

ここで、管理画面で30分の休憩を設定すると、アラートが出なくなります！

このように事前に設定した休憩時間が取れてない場合は、自動でアラートが出るようになるので、シフト上に休憩時間を入れて運用をしている方はぜひご利用ください。

冒頭では記載しませんでしたが、適切な休憩は法令遵守だけでなく心と体のリフレッシュにもつながります。
忙しい毎日でも効率を上げるためのちょっとした”ひと息”を大切にしてください。

そして計算に悩んだら「らくしふ」労務アラート機能をご活用ください！