実績500軒越えのプロが教える!新1年生ママに知ってほしい《ひとりで片づけられる仕組み》の話
初めまして。親・子の片づけ教育研究所認定、《親・子の片づけマスターインストラクター》の井上知恵子です。(詳しいプロフィールはこちらから)
《お片づけのプロ/整理収納アドバイザー》としても、片づけに悩めるご家庭でのお片づけサポート(延べ約500軒越え)やセミナーなどを行っております。
親・子の片づけについては、これまで新聞にて取材、掲載頂いたこともあります。
お客様の悩みのほとんどは《片づけてくれない子ども》について。
・私ばっかり片づけて子どもは片づけてくれない
・忘れ物、探し物が多くて困っている
・探し物に毎日付き合わされてウンザリ…
など、「あぁ、我が家もだ……」と思われた方も多いかもしれません。
実は、2021年現在、高校一年生長男、中学1年生長女、小学3年生次男の3人の子どもがいる我が家でも同じように悩み、そして怒っていた時期があります。「え?お片づけのプロなのに?」と驚かれたでしょうか。
もちろん、プロとして片づけ方はちゃんと教えていましたし、お客様のお子さまに対してであれば大丈夫でした。ですが『我が子』となると母親としての想いが入ってしまい、理論通り、想像通りとはいかなかったのです。これはお片づけだけなく他のことでも同じなのかもしれませんね(笑)
特に、しっかりと仕組みを作っておくべきだと痛感したのが《毎朝必要となる小学校の準備や、身支度に関する物の収納》です。
「お母さん、靴下どこ〜?」「お母さん、ハンカチ出して〜!」と投げかけられ、帰宅後は玄関にランドセルがボーン!リビングには制服が脱ぎ散らかされたまま……
こんなことばかりが毎朝繰り返されるとウンザリしませんか? 我が家の場合、特に悩ましかったのは帰宅後でした。下の写真は、その当時の子ども部屋に設置していた身支度ラックです。
場所は玄関から入ってすぐの部屋で、オモチャやベッドなど子どもの物は全てこの部屋にまとめていました。仕組みとしてはプロの目から見ても問題ないと思っていました。
この時は長男が小学一年生、長女が幼稚園、次男はまだお腹の中。
教科書等やノートはダイニングテーブルで宿題をしていたのでダイニングにあります。
身支度に必要な小学校と幼稚園に必要な物は全てここに集めていました。毎日の通学通園に使うハンカチ、ポケットティッシュ、靴下などを子ども別に分けて引出しに入れ、
今は使わない学用品や、制服ストック、始業式に必ず2枚持って行かないといけない雑巾などは一番下の蓋付きボックスに収納して分かりやすくしていました。
子どもたちも自分で取り出すことは出来ていましたが、残念ながら片づけるのは私の仕事。《子どもたちが自分で片づけられる仕組み》にはなっていなかったのです。
ですがその後、『親・子の片づけ』を学び、子ども目線で仕組みを作ったことによって、そのバトルは徐々に減って行き、子どもの出来ることが沢山増えました。《片づけのプロであっても、我が子のことになると超えられなかった壁》を突破出来たのです。
ここでは、そんな私の失敗によって起こってしまった片づけが苦手な我が子とのお片づけバトル(笑)の経験をふまえつつ、親・子の片づけマスターインストラクターとして、小学生が身支度や学用品などを自分で準備、片づけが出来る仕組み、『身支度ラック』の作り方についてお伝えします。事例写真やおすすめのアイテムなどもたくさんご紹介していますよ。
<目 次>
■1.爆発的に増える!小学生で必要になる物
ーーーーここから有料で公開中ーーーーー
■2.優先すべきは《学習机より身支度ラック》
■3.身支度ラックの設置場所は《子どもの行動を見て》決める
■4.身支度ラックの中身は《今使っている物》だけ!
■5.身支度ラックの収納は《子どもにも簡単に出来る》方法で
■6.小学生のために親が出来る関わり方とサポート
■1.爆発的に増える!小学生で必要になる物
新生活では様々な新しい物が増え、途端に片づかない状態に陥ってしまうときがありますね。特に小学校入学時は、ランドセルや制服・教科書・ノートなど、一気に物が増えてしまう時期です。
最初の段階で必要になるのは、手提げカバンや上履き入れ、体操服入れなどの袋類。私はボタンすらまともに付けられないほど裁縫が大の苦手なのでネットで可愛いセットを購入しました(笑)
最近は種類豊富で可愛い袋セットがネットで買えるので本当に助かります。
我が家の購入品はこちらの「太陽系惑星ブラック」。本人に選ばせました。もうすぐ1年、毎週末に洗濯していても全くへたりもせず頑丈なのでオススメです。
そして、他に必要なものは学校によって異なりますが、
・ランドセル
・教科書・ノート
・算数セット(記名がとにかく大変!笑)
・粘土セット+粘土版
・給食当番セット(エプロン、帽子、マスク + 巾着)×1セット
・体操服セット(体操服上下 + 赤白帽 + 巾着)×1セット
・給食ナプキン(ランチョンマットがわりに使うナプキン+巾着)×3セットぐらい
・ピアニカ(本体またはふき口のみ)
・制服(学校による)
・制帽
・お道具箱
・手提げカバン(週末持ち帰るものを入れます)
・水泳セット(水着、タオル、スイミングバッグ、ゴーグル。※我が子の学校ではレジャーシートとビーチサンダルも必須です)
・ハンカチ、ティッシュ、タオル、水筒、縄跳び、ストック文具
などなど……
さらに、学年が上がるにつれて物が増えて行きます。
・リコーダー
・水彩絵の具セット
・書道セット
・裁縫セット
・彫刻刀セット
などなど……
最近のセットは昔とは違ってとても可愛くコンパクトになっています。書道セットと水彩絵の具セットはシリーズで揃えることも出来ますよ。
裁縫セットなんて、こんなにコンパクト。余談ですが、小学生時代の裁縫セットをずっと使っている主婦はとても多いんです。なので長く使える物を購入されると良いですね。うちの娘にはこちらのセットを買いました。
男のにはこんなカッコいいデザインも。ちなみに次男には長男の物を使い回します(笑)
これ以外にも習い事で使うグッズが増えて行くご家庭もあるでしょう。だからこそ、子どもに合わせた分かりやすい仕組みが必要なのです。
大人目線では分かる仕組みも、ひとたび子ども目線になると分かりにくかったり、使いにくかったりするもの。まずは見た目のキレイさは考えず、子どもにとって分かりやすい状態にしてあげる事を目標にしましょう。
ここから先の有料ゾーンでは、以下の内容について詳しく解説しています。全体のボリュームは約13,000文字です。
■2.優先すべきは《学習机より身支度ラック》
学習机より身支度ラックの方が必要である、その理由とは?
■3.身支度ラックの設置場所は《子どもの行動を見て》決める
設置場所を間違えると、どんなラックも無用の長物に?!
子どもの行動を見て決めることで子どもの行動が変わります。
■4.身支度ラックの中身は《今使っている物》だけ!
身支度に必要な物でも何でもかんでも詰め込まないことがポイント。
子どもが管理する物と、親が管理する物を分けましょう。
■5.身支度ラックの収納は《子どもにも簡単に出来る》方法で
実は子どもには難しい○○収納、次の日から簡単に再現できる○○収納
■6.小学生のために親が出来る関わり方とサポート
《身支度ラック》を完成させたら終わり、ではありません。
自分で片づける習慣の為に必要な関わり方とサポートがあります。
有料noteをお買い上げいただいた方には、コメント欄やLINE@での質問も受け付けてます。春休み中に親子で一緒に準備をすることで、新生活への不安を減らし、期待を膨らませてあげましょう。
今までは親や園の先生が持ち物を管理してくれていましたが、小学校に入ると子どもが自分で管理せねばならない事が増えて行きます。今のうちに学校へ行くための朝の準備が自分で出来る仕組みを作っておけば、自分の物を管理する事が出来るようになりますよ。
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