【大人のための自分さがし】が必要な理由
キャリアコンサルやコーチングに来られる相談者さんは、大学生や20代もいますが、多いのは30代から40代です。
中には50歳以上の方もいらっしゃいます。
わたし自身が、サラリーマン30年で51歳という背景なので、
近い環境の方が多くなっているのかもしれません。
多くの方が、相談の冒頭で同じことをおっしゃいます。
「これから、どうやって生きていくのがいいのかなあと思って」。
キャリアに悩む人の共通点
相談者さんの多くは、周囲の方からの評価が高いです。
会社で、組織で「役に立ってない」とか「努力不足」とか「もっと真剣に仕事してくれ」という評価を受けている人はいません。
共通点は他にもあって、以下に書き出してみました。
① 真面目
② 感情をコントロールできる
③ 嫌だからやらないとか言わない
④ 内心では納得いかない部分があっても、強い責任感からやり遂げる
⑤ やる以上、しっかり成果を出すことを目指す
こんな方が多いです。
悩みに陥る理由
仕事を始めてから、努力もしてきた、人の話に耳を傾けてもきた、周囲の人との協調もはかる意識を持ってきた。お客様や上司・同僚が求めているものを察知して、自分ができる限りのことをやってきた人が多いです。
だから、成果は出ているし、周囲からの評価も高いのですね。
でもなぜ、そんな頑張り屋さん、努力家さん、協調性も責任感もある人が「悩み」に陥るのでしょうか。
よくよくお話をしてみると、共通点がありました。
自分の本心からの願望と、やっていることが、一致してない!
実は、一致していなくても、ある程度までは人は走れます。
努力するスキルを持っていたり、
自分の時間をコントロールするスキルを持っていたり、
人の話を聞くことができるコミュニケーションスキルを持っていたり、
求められていることを察知するスキルがあったり、
時間内にゴールに辿り着くための分解のスキルがあったり
すると、成果を出すこともできます。
でも、それが自分の願う姿とズレていると、
ある時、
あれ…? なんかあんまり嬉しくない…
あれ…? なんかこの先、このままがんばり続けていくモチベーションがもうない…
という気持ちに襲われます。
これは、自分の本能からくる【アラート】信号だと、わたしは考えています。
このまま行っても、自分が本当に「やったー」「最高だー」と思えるゴールに辿り着かないことに本能的に気づいたとき、その違和感が「悩み」となって自覚されるように思うのです。
わたしが”大人の自分さがし”にこだわる理由
わたし自身の話を少し、、、
運の良いことに、新卒で希望した仕事に就くことができ、それはそれは一生懸命やってきました。つらいことや体力的にキツいことも、心のどこかでおもしろがって、乗り越えることができてきました。
仲間にも先輩にも恵まれていたと思います。
感謝の気持ちもたくさんある。
でも入社して5年ほど経った頃から、「あれ…?」の時代に入ったのです。
そこから35歳ぐらいまで、いろいろ悩み、試行錯誤の連続で、仕事をしながらもHappyだと思うことができなくなりました。
仕事の成果も出にくくなり、
頑張って成果を伸ばす同僚を羨ましく、妬ましく思ったり、
自分に対する言い訳のような気持ちが大きくなったり、
周囲の環境や人のせいにすることが増えたり、
そんなふうに感じる自分が自分で嫌になったり…
なかなかダメな人だったと思います。
そしてこの時間、今おもうと、本当にもったいなかったなあと思います。
まさに、自分の本心が願うやりたいことを自分で分かってなかったのが最大の原因でした。
なりたい自分の姿と、
毎日やっていること=行動とが、ズレていたことが今はよくわかります。
一旦停まって、自分が本心で願っていることは何なのか、
毎日の仕事を通じて、それを実現するためには何をがんばるのが良いのか、
ちゃんと答えを出していれば、グルグル🌀彷徨(さまよ)う時間はなかったと思うのです。
限られた一回の人生、
グルグル期間はできればない方がHappyです。
悩んだことも無駄になるわけではないけれど、その時間の別の使い方があったなあと思うのです。
『自分さがし』というと、就活生がやること、若者が社会に出る前後でやること、自己啓発のちょっと古いバージョン?という、あまりポジティブではないイメージを持つ人もいます。(わたしも、実際そうでした💦)
大人になって、いい歳してそんなことをやるってちょっとどうなの…?と。
でも、大人には大人に必要な【自分の在り方】をさがす時間、
自分の人生を見つめ直して言語化できるまで
自分自身に向き合う時間があって良いと、わたしは思っています。
”大人の自分さがし”がもたらすもの
自分の人生をどうするか、運転席に座るのは”自分”しかいません。
誰も座ってくれないし、座られても困る💦
そのとき、どの道を選び、どんなスピードで走るのかということばかりに目が行きがちですが、一番大事なことは「どこへ向かうのか」です。
わたしがパーソナルコンサルやコーチングでお手伝いするのは、この目標地点をしっかり定めること。
ここが決まると、今の一つひとつの仕事や活動での目標を立てることもスムースにできるし、一つひとつの目標を達成するための技術を身につければ、確実に達成していくことができます。
頑張ること、流すこと、
受け入れること、スルーすること、
時間を優先的に注ぎ込むこと、無視すること、
こんな分類も楽になります。
道に迷うこともない。
死ぬまで生きる人生を送る中で、一番重要な土台は、
どこに向かいたいか、
これが、自分らしい後悔のない、ブレない
キャリアビルディングの根っこになると思うのです。
社会人になり、ある程度、仕事をしてみてると、何も経験していないときには見えていなかった自分も、感じられるようになっているものですよね。
だからそこで改めて取り組むのです。
大人のための自分さがし。
恥ずかしいことでもなければ、陳腐でもない。
むしろ適当にやり過ごしていると、近い将来、どこかで行き詰まったり、人との良好な関係を気づけなくなったり、環境や他者のせいで、自分が不幸に思えたりする要因になるかもしれません。
恨めしく人のせいにして生きる人生は、幸福につながりません。強い恨み、「今に見てろよ」というエネルギーが支えになって、成果が出ることもありますが、寿命を全うするまでそれを続けるのは、なかなか辛くないですか。
このマガジンでは、少しずつ【大人のための自分さがし】のやり方や、わたし自身が経験したこと、相談者さんの悩みやその後の変化などを、書いていこうと思います。
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大澤 弘子
日テレHR代表/人材育成事業
サラリーマン応援📣ライフコーチ
キャリアビルディング【大人のための自分さがし】パーソナルコンサル
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なかなかの男性社会で30年働いてきたテレビマンが、コーチングやカウンセリングで「自分らしく生きる」を支援中。限定少数しか出来ませんが小学生からシニアまで。