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上司から何かを依頼されたとき、仕事のできる人がやっている【小当たり】のワザ

上司に呼ばれて
「ちょっとXXXについてまとめてみてくれ」とか
「明日の会食の手土産を頼む」とか
いろんなリクエストを受けることがあると思います。

そんなとき、皆さんはどう対応していますか。

「はい!承知しました!」とまずは快く元気な返事をして、そのまま?
それとも、何か質問していますか?

「仕事のデキる人」はここで必ずいくつか質問しています。
その質問によって、上司の希望にできる限り近いアウトプットをする確率が上がります。また、質問によって、上司自身も明確に言語化できていない本質について、上司の思考の整理を助けています。

「はい!承知しました」で突っ込んでいくと、こんなことが起こりやすい。
思い当たることはありませんでしょうか?

✔️ 一生懸命に対応したのに満足いく結果につながらない。
✔️ アウトプットした際に「そうじゃない!」と言われてしまう。
✔️ そもそも依頼されたときと要望が変わってる?!と感じことがある。
 (最初と言ってることが違うじゃん、、、泣)のような。

そんな経験はありませんか?

できる人は、最初に質問で確認している

30年近くサラリーマンをやってきて
上司から、お客様から、
相手から「そうそう!」「ありがとう」「助かるよ」と頼りにされている人には共通することがあるように感じます。

それは、

最初の確認が上手!

ということです。
デキる人は、

✔️ はじめから最終形を作ろうとしない
✔️ 少しアウトプットして、当ててみる

ことをしています。

実は、上司もオーダーしていることの本質を、明確にイメージできていない時というのが、結構あるものです。
明確に見えていれば、そもそも、もうやってる💦

✔️ 議論してみてほしい。
✔️ 整理してみてほしい。
✔️ 部下のアウトプットを元にして、本質的な課題がどこにあるのか、
 明確に見極めたい。

というような期待をしていることがママあります。

変化の激しいVUCAの時代。
会社も上司も、
これまでにやったことのないことに挑戦していくことは避けられません。
むしろ、これまでの枠の中に留まっていたら死を待つことに。

つまり、上司も、その上司もその上役から、
トップの経営者は株主や社外の関係者から、
自分でもすぐには明確化できない、はっきり確信が持てないことに対して
意見を求められてたり、
判断の材料を整理することを求められていたりするのです。

それが、自分の部下に対して「ちょっとまとめてみて」という依頼になる。

さあ、引き受ける末端の部下であるあなたは、
こんなときどうするのが良いのでしょう。

【デキる人】は徐々に本質を引き出す

何かを少し提示することによって、
相手の意向を深掘りし、
相手の思考を深めていくお手伝いをする。
その中で真意を見つけていく。

ことがオススメです。
「仕事のデキる人」は皆、この工程をうまく使っている感じがします。

必死に調べて、考え抜いて、
最良と思える結論を提示しても
必ずしも「よくまとめてくれたね」「ありがとう」にはならない。

むしろ、「そうじゃない方」に上司の思考が向いてしまいます。

これを避けるためには、少しずつ「小当たり」していき、
上司と一緒に核心に迫っていく工程をたどることが重要です。

例を挙げます。

昼休み。
同僚との「ランチ何食べる?」という会話を思い起こしてください。

✔️ 肉かなあ、魚系かなあ
✔️ 午後はタフな作業があるから、ここはしっかり食べておくのがいいかな
✔️ 和食かな、洋食かな
✔️ 給料日が近いから「お得」な店がいいかな
✔️ 13時に上長との面談があるから、サクッと短時間で食べられる店が
  いいかな

相手によって、希望はいろいろ。
同じ相手でも、その時々の心身のコンディションによってもいろいろ。
その人が置かれている物理的な条件によってもいろいろですよね。

ここに対して、
どれだけ調べても、どれだけロジカルに整理しても、
相手が「いいね!」と100%しっくりくる納得の提案を一回目で出すのは
難しいと思いませんか。

心が読み取れる特殊な才能がある人じゃないと、
ノーヒントではなかなか難しいですよね。

こんな時、まずは広いところから提示して、
徐々に意見をすり合わせ、絞り込んでいくのが常套手段ではないでしょうか。

「きょうの午後はタフですから、魚よりもガッツリ肉ですかね?」
「とはいえ、さほどゆっくり食べる時間はないから、
 サクッと出てくる店がいいですかね?」

など、対話をしながら絞り込んでいきますよね。
これが「小当たり」の工程です。

何か、大きめの枠組みから提示して、相手の反応をもらうことによって、
相手の意向を引き出すことができます。
この工程は、実は、相手の思考を深めるサポートをすることにもなっているのです。

相手もまだ明確にたどり着いていない「何を食べるか?」に対する「解答」に向けて、思考を深めていく”キャッチボールの相手”を務めるような関わり方です。

ビジネスシーンもこれと同じ。
上司に対して、「はい!承知しました」の後にそのまま走り出さず、
「小当たり」工程を入れてみましょう。

これがうまくデキるようになると、
せっかくつきつめて書き上げた資料が全く刺さらなかったというような悲劇を回避することができます。

上司もあなたもHappyです。

まとめたものは、会長までご覧になりますかね?
まずは、AよりBを中心に整理してみた方がいいですかね。
Cが厳しい理由を厚くしましょうか。
Dがいいですかね。

広いところから絞り込んでいく中で、
上司やお客様など「相手」が求めているものの核心は何か、
あなたのこれから行う行動、理想的なアクションのあり方について、
あなたの脳裏に浮かんでいる「とりあえずの仮説」の精度を
質問によってあげていくのです。

精度の高い仮説に沿って行動を開始すると、
最終アウトプットまで仕上げてから、「全くハズしていた」ことを知るような悲劇を避けられますね。

「デキる」人は、これがとってもウマい。
相手の中にある、
相手自身もまだ言葉に仕切れていない
本当の願いやリクエストを徐々に引き出す「小当たり力」です。

ライン

大澤 弘子 
日テレHR代表/企業の人材育成を支援しています。
サラリーマン応援📣ライフコーチ/キャリアコンサルタント

https://www.instagram.com/hiroko_oosawa/

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