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【時間マネジメント】TODOリストは下に溜まった重たいものから着手する。

誰にでも平等なリソースとして「時間」のことがよく注目されます。

成功する人のタイムマネジメント
自分の時間を確保する方法
子育てと仕事を両立するパパママ時間術

などの書籍も多いですね。

【何を思ったか】は明日を変えません。
【何をするか】【何をしたか】が明日を変えます。

行動です。

行動するためには、どうしてもそれに見合った「時間」が必要になりますね。

「思う」ことを軽視しているわけではありません。
行動するためには、その手前で「思考」しなくてはならないので、
それは必要不可欠なことです。

ただ、多くの場合、
考える、思う、決める、という思考の段階で止まってしまう人が多いです。
行動にまで持っていけないのです。

行動する直前まで積み上げたのに、
肝心の「行動」ができない人。
そんな人が最も多く口にする言葉は、「時間がない」です。

わたしもよく使ってしまっていました。

時間をどう確保するか、
明日を変える「行動」のためには、まさにこれが重要で、
そのための考え方や技術があります。

諸説ありますが、
わたしなりに実行して効果を感じているものを
「思考」で一つ、「行動」で一つ、
お伝えしてみようと思います。

思考の技術

多くの方が実践されて成果が出ている方法です。

みなさんは、世界で一番受講生が多いと言われている研修の一つ、
スティーブン・R・コビィ博士の『7つの習慣』に登場するタイムマネジメントの思考法をご存知でしょうか。

❶「緊急で重要」
❷「緊急ではないけど重要」
❸「緊急で重要ではない」
❹「緊急でもないし重要でもない」

上記が博士による「行動」の分類です。

さて、自分の先週1週間の行動を分類すると、
何番が多いでしょうか。

①は、急な苦情処理とか、子どもが熱を出してお迎えに行かなくてはならなくなり、会社を早退して保育園に行ったなど。
緊急で重要。

②は、大切な人に会いにいく、家族との時間をとる、食生活を見直す、自分の将来の目標についてゆっくり考える、前からやってみたいと思って着手できていない学習や習いごとに取り掛かるなど。
緊急ではないけど重要なこと。

③は、今夜どうしても1人たりないからと、無理矢理さそわれてしまった飲み会、など。
緊急だけど、実は重要ではないこと。

④は、大して好きでもないYouTubeを見る、やってみたら逆にストレスが溜まったゲーム、など。
緊急でもなく、重要でもないこと。

コビィ博士は、
②を増やす人が、幸福で成功するとしています。

②を増やしていくと、①は発生しづらくなってくる。
③と④はなくす。

のが良いと言っています。
確かに、②がしっかり行われていると、①(ミスによるトラブル発生など)の発生は減らせるし、②が重視できていれば、③は断ることができるかもしれませんね。

また博士は、こんな指摘もしています。

自分のことを「効率悪いな」「容量悪いな」と感じるときは、
【変えられないもの】を変えようと努力してしまっている時。
【変えられること】に集中する方が良い。

【変えられること】に集中していると、
自分が成長して能力が上がり、自ずと【変えられること】の領域が広くなっていく。つまりできること、コントロール下におけることが増えていくということになります。

行動の技術

さて、きょうの自分のTODOリスト、やることメモを見てみてください。

①から④のどこに当てはまる行動が並んでいるでしょうか。

そして、やろうとしていることは、
自分が頑張れば「変えられる」ことでしょうか。

わたしのTODOリストは、癖があります。

すぐ処理できること、
あまり苦労せずにできそうなことが
前の方に来ています。

前半戦をサクサク終わらせて
リストを消していけると、ちょっと気分が乗るからです。

無意識に、軽いタスク、
経験があって処理しやすいと判断しているタスクを
リストの上の方、目につくところに並べてしまうのです。

でも、実は、これはあまり良くありません。

きょうでなくてもいいことを優先していたり、
多くのことに影響しそうな重大時について考えるのを後回しにするリスクがあるからです。

まさに、4つの分類で言うと、
①をやっつけて気分良くなっているけど、
一番大事な②のための時間を潰してしまっている状態、、、

サクっとできることの中には、
それで終了してOKのケースもありますが、
ちょっとしたことで事態が変わり、
その煽りをくらってやり直しになることも多々あります。

一方、重大なこと、重たいタスク、
一気には解決できそうもない複雑な案件は、
TODOリストの下の方に溜まっていきます。

わたしだけでなく、実は多くの人が、
TODOリストの上の方には、
簡単に済ませられるものが日々、並んでいて、
明日に持ち越し、持ち越し、、、来週に持ち越している重たい案件が、
リストの下の方に溜まってくることが多いようです。

一筋縄では解決できそうにないこと、
タスクを達成するために、まず分解して方法を考えなくてはならないこと、

これは、他の小タスクにも影響する大タスクです。

脳が冴えている時、
朝一番などに、この重いものこそ、
着手するべき案件です。

きょうは、まず課題の分解をしてみたところで終了、でも構いません。
考えたけど結論が出せなかったので、一晩、寝かせて明日また考えよう、でもOKです。

見て見ぬふりをするのではなく、優先的に「着手する」ことが重要です。

大きなタスクに優先的に時間を当てる意識を持つと、
自ずと小タスクが減ってきます。

根っこの手入れをせずに、枝葉の先の方を整える毎日では、
本当の意味で良い木は育ちませんよね。

根っこに関わる大タスクを見つけたら、
優先的に、少しずつでもいいので、取り組むこと。これが、雑事に追われる時間を減らすことにも繋がるのです。

自分のTODOリストと
それを行った順番を、ちょっと振り返ってみると面白いかもしれません。

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なかなかの男性社会で30年働いてきたテレビマンが、コーチングやカウンセリングで「自分らしく生きる」を支援中。限定少数しか出来ませんが小学生からシニアまで。