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レストランの売りは何だったのか?Day2

【レストランの売りは何だったのか?】Day2

恵比寿の街場のフレンチでソムリエとなり、当然ワインの管理やサーブだけが仕事でなく、商品の仕入から売上管理まで、経営全般の事も必要に迫られ行っていました.


平日には毎日100人以上の来店があり、ディナータイムが終わる頃にはもう疲れ果て、ヘロヘロの状態です。音楽を辞めて修行時代を含めて約7年間、そのレストランには本当にお世話になりました。

経営していたのは、当時、私の今の年齢よりも若く夢一杯のオーナー夫妻でした。一流のサービスマンになるにはやはり本場の一流の料理、サービスを知らないと…と言う事で、フランスやイタリアの三ツ星ホテルやレストランには実は殆ど利用させていただきました。

パリのプラザアテネにあるアランデュカスやホテルクリヨンのアンバサドゥール…ローヌから南フランス、ニースに渡り、イタリア・フィレンツェではエノテカピンキオーリなど。
挙げるとキリがないのですが、総額で一体いくら費用が掛かったのか…若かったので分かりませんが、今の私を形成する大切な経験であり、心の財産です。

さて話を戻し、ある日の午後、

お客様より、『ここのレストランで式(結婚式)をしたいんですけど出来ますか??』

…といつもランチタイムでご利用される常連のお客様からの???突然の質問。

私、『式って結婚式ですか?』
お客様、『はい、ここでしたいんですけど。。。』

私、『ここは教会も無いですし、しかもアレ!!オープンキッチンでガチャガチャ調理の音もうるさいですし…。』

お客様、『はい!それが良いんです!』

私、『あっ…はい。。!』

お客様の熱意に押され、
かくしてドタバタでウェディングをレストランで承る事になりました。

続きは又。

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