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【熊本パンタグラフ】番外編 一日乗車券の旅 1

 突然ですが皆さん、一日乗車券は好きですか?
 私は好きです。特に旅先では便利ですね。意外とすぐに元が取れたりします。
 私は地元でも、一日乗車券で気ままにバスや市電に乗ってストレス解消したりします。

 ただ、長崎に行って衝撃を受けました。市電に乗っている観光客が皆一日乗車券を持っているんですね。確かに長崎では、市電で多くの観光地に行けるので一日乗車券を持っていると便利です。
 熊本はと言うと、いまだに一日乗車券を持って旅している人をほとんど見たことがありません。いろいろと条件が悪いんですよね。

 そこで今回、どれぐらい一日乗車券で移動できるか、一番高い2000円の県内全域版で試してみました。よければ参考にしてみてください。

1.山鹿

 新幹線で来たら、を想定して出発地点は熊本駅にしました。まず最初の罠、バス・市電は新幹線口ではなく在来線側の白川口になります。地下通路を通らなければならず、市電乗り場までも少し距離があります。さらにバス乗り場は分散しているうえにこれも場所がわかりにくいです。この日も迷っている観光客を見かけました。しかもバス、意外と少ないです。というのも、交通センターと言うちょっと離れたところから多くのバスが出ているんですね。しかも市電には、「交通センター駅」がありません。すぐ近くの駅があるんですが、初めての人にはわかりにくいでしょう。
 では、飛行機が便利では? ということになりますが、これがかなり街から遠いんです。阿蘇には近いんですが、観光地方面に行くバスもそれほど多くはありません。公共交通機関で熊本を旅するには、結局一度街まで来ることになるのではないでしょうか。
 港? これも遠いうえに、ほとんどが島原に行く便です。

 で、今回はせっかくですから、熊本駅のバス停から行けて、電車では行けないところをまず目指そうと思います。一日乗車券(2000円)は、観光案内所でゲット。

 ちょっと歩いてバス停へ。新幹線開通に合わせて新しくなったんですが、屋根や壁の外側に行先案内がないので大変わかりにくいです。時刻表もいっぱいあってなかなかに苦戦します。そして注意なんですが、一日乗車券、いくつもあるバス会社の中で、熊本バスは対応していません。一番対応してそうな名前なのに……

熊本駅→山鹿温泉プラザ(産交バス・930円)

 最初の目的地は山鹿。趣のある温泉町で、灯篭祭りが有名です。(写真は過去のもの)

 今回は「さくら湯」と言う温泉施設が目的です。あのくまモンも入ったんですよ(本当に入りました。動画探してみてくださいね!)。バスはやはりすいています。平日ですしね。とはいえ車は多いです。市街地はバス専用レーンがあるのですが、ここではバスが渋滞しています。右折した先が詰まっているため、直進・左折するバスが立ち往生したりしています。市街地のバス数珠つなぎは問題になっているのですが、それに加え地震後車が増えています。レンタカーの人も要注意ですね。

 バスは熊本城の横を通って郊外へと向かいます。横目に見える崩れた石垣が心を痛めます。山鹿市街地に入ると、バスはくねくねした道を進んでいきます。そして大通りに出て、ようやく温泉プラザ前に。一時間ほどの旅でした。

 バス停からすぐのところにさくら湯が……ん?

 休館日! ちゃんと何曜日が休みか調べていったのに! 実は直前に灯篭祭りがあって、定休日がずれていたのです。
 普段なら別の施設に行けばいいのですが、今回は乗り継ぎの問題があります。本数もあまりないので泣く泣くあきらめ、市街地を散策することに。

 山鹿に来たら行っておきたいのが、八千代座。歌舞伎や落語などを観ることができる趣のある芝居小屋です。平日の午前中、祭りの後ということもありほとんど観光客はいませんでした。他にも昔ながらの建物も多く残されており、見どころはいっぱいあります。

 せっかくなので山鹿バスセンターまで来ました。かなりきれいです。ここからは肥後大津・南関方面などのバスも出ていますが、そちら方面は行き止まりの路線で、同じバスで戻ってこなくてはならなくなるので乗り放題的にはつまらないと考えました。今回は別の目的地を目指すことにします。
 というわけで次の目的地は玉名。……ですが、長くなったので続きは次回に。

つづく

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清水らくは
大変感謝です!