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超料理下手の私がzoom料理教室参加してみた。


上の画像は私がこの前zoom(テレビ電話)を使っての料理教室に参加した時のものである。

私は超料理が下手である。
どれくらい下手か、私の代表的なエピソードをまず紹介しよう。

小学生の頃、電子レンジとオーブンの違いが分からず、レンジで3分チンするだけの冷凍タコ焼き6個を何故か説明書きの横に書いてあったオーブン用の設定に合わせてしまい(アルミに包んで14分)、レンジでスイッチオンにした結果、レンジは壊れ、皿は割れ、たこ焼きは丸コゲになり、焦臭さが辺りに広まってしまい火事と勘違いされて通報されそうになった。

中学の時は調理実習があると「お前は邪魔だから学校来るな」と言われた。まあ、これは料理が下手というより単に私がいじめられていただけか。別に調理実習以外の時も言われてたし。書いてて鬱になるからやめよう。

高校では家庭科の授業できゅうりのナントカ切り(半月形に薄く切るやつ)ができなくて居残りになった。
ちなみに手先も超絶に不器用なので、家庭科の授業で「発展途上国の子供達にペンケースを作って送ろう」という授業では、私のペンケースは完成もできず、とても使えた代物ではなかったので私の作ったものだけ発展途上国には送られなかった。


社会人になってからも料理はしなかった。
これまで外食かスーパーのお惣菜、冷凍食品(流石にもう丸焦げにはしない)コンビニ弁当等を食べて生きてきた。
一応家にフライパンはあるにはあるが、せいぜい月に一度ウインナーやベーコンを焼くくらいでしか使わない。
勿論、料理下手あるあるの包丁で手を切ったことも、電子レンジにかけてはいけない容器をぶちこんで変形させたこともある。

ちなみに砂糖と塩を間違えたことはない。
砂糖と塩を一緒に使う高度な料理(煮物とかきんぴらとか)など一人で作ったことないからだ。
あとそもそも家に砂糖はコーヒー用のスティックシュガー以外ないから間違えようがない。
 

そんな私が何故zoomというテレビ電話での料理教室に参加したかって?

今までは仕事が忙しいから家に帰っても風呂入って寝るだけなので食事は先ほども書いたようにコンビニ弁当等で済ませていた。
 しかしこのコロナ禍で在宅勤務の時間が増え、仕事が少なくなって収入も減った。ヒマになった。

私は酒が好きでよく居酒屋で一人飲みをしていたのだが、コロナによる影響で営業自粛が増えた。
そのため家飲みを始めた。
「どうせ飲むなら良い酒を飲みたい」と近所の酒屋へ行き、日本酒の四合瓶をまとめ買いした。
最初は冷凍の枝豆とかシューマイをつまみにしながら飲んでいたが物足りない。

「やっぱ酒には旨い魚介のツマミが欲しい」

焼き鳥居酒屋ではテイクアウトをやっているところもあるが、魚介メイン居酒屋で近所でテイクアウトをやっている所は中々見つからない。

そこで通販サイトを調べていると東北の通販サイトの魚介類セットが引っかかった。
刺身のホヤ、ホタテ、タコ…私の好きなものが揃ってる!
値段は安くはないが、ホームページを見る限り美味しいのは間違いなさそうだ。注文しようかと思っているとこんな案内文を見つけた。
『こちらの魚介セットを注文の方はzoom料理教室にご参加いただけます』
料理教室の開催日は日曜だった。外にも出れないし、家にいてもやることない。それに参加は無料だ。
「暇つぶしに参加するか」
そう思って食材を申し込み、料理教室の参加表明をした。参加にあたっての注意事項を確認する。
なるほど、メインの食材は届いた魚介類で良いらしいが、他に一部の食材と調味料は自分で用意しておくらしい。
野菜はタマネギ、きゅうり、パプリカ…
なるほど。これはスーパーへ行けば買えるな。調味料は…
白ワインビネガー、胡椒、乾燥バジル、ディル、オリーブオイルetc…

うち、調味料なんて塩(いつ買ったか分からない)とごま油と砂糖(スティックシュガー)くらいしかないぞ。
しかしもう料理教室への参加表明をしてしまっている。
私はスーパーへ行きなんとか材料を揃えた。

当日。
指定されたURLをクリックすると料理教室が始まった。まず進行役の女性の挨拶があり、その後講師であるシェフのカメラに切り替わり料理教室が始まった。
ちなみにメニューはサバのカルパッチョソースとホヤのバター焼きである。

「ではまず野菜をみじん切りにします。包丁を使うのが苦手な方はフードプロセッサーを使って細かくしても良いですよ」
そう言ってシェフがみじん切りを始めた。包丁を使うのは苦手だが、料理をしてこなかった人間の家にフードプロセッサーなどあるわけない。私も慌てて見様見真似でみじん切りをはじめる。

進行役の女性は参加者全員を画面を通して見ているようで
「○○さん、すごい手際が良いですね〜」
「▲▲さんはフードプロセッサー使ってますね〜」
と解説をしてくる。
私は他の人を見る余裕もないし、料理が下手なのをバレたくないのでわざとカメラを下向きにしていた。
「そろそろ皆さん終わったようですね。シェフ、次の説明お願いします」
と進行役の女性が言う。
私はみじん切り半分も終わっていない。
いや、これは料理下手なのがバレたくなく画面を映さないでいてた私の責任である。でも私のペースに合わせていたら大幅な遅れになっていただろう。
その後もシェフの
「ではここで切った野菜をボウルに移してください」
と言われてもボウルが無いからラーメンどんぶりで代用したり
「そろそろオーブン温めておいてください」
と言われオーブンがないためフライパンを使うことになったり、床に調味料をこぼしたりと画面から見えない所で私は色んなものと戦いながら料理を作り上げた。

ちなみに私が作ったのはこんな感じ。野菜はみじん切りできなくて、かなり大きくなった。
ホヤのバター焼きは写真撮り忘れた。

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以下、私のzoom料理教室の感想です。

良かった点
・直接会場に行くわけじゃないので緊張はしないし、嫌だったら自分側のカメラを切れる
・失敗しても周りに迷惑かけない
・その場で作ってその場で食べれる

悪かった点
・接続の関係か、突然音声や映像が止まったりする
・講師がどんどん進めていくので一つの工程で遅れてたらついていくのが大変
・ある程度料理できる人が対象なので基礎的な質問はし辛い(乱切りって何ですか?とか恥ずかしくて聞けなかった)

次参加したいと思っている料理下手さんへのアドバイス
・調味料の重さは事前に測っておく
・事前にレシピを渡されていたら、それに合わせて下準備をしておく(例えば野菜を必要な大きさに切っておくとか)
・ボウルとかおたまとかヘラとかが家にある前提で進むからそういうのも用意しておいた方が良い
・それでも分からない時や困った時は素直に質問しよう(私もオーブンがないと言ったらフライパンでの調理方法教えてもらえたし)

結論として、元の食材が美味しいからそこまで「こんな残飯食えるかぁ!」みたいなことはならなかった。東北の魚介マジで美味い。

ちなみに懲りなかった私はまた違うzoom料理教室に参加した。
メニューはメンチカツと茹で野菜だった。
人生で初めて揚げ物をやった。その結果が一番上の写真だ。写真には映ってないが床は油が溢れパン粉が散らばって調理の時間より掃除の時間がかかったくらいだ。
そして完成品がこれだ。

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パン粉を肉に付けている時は「もう二度と揚げ物料理なんかやらない」と思ったが、こんな見た目でも揚げたての揚げ物は美味しく、酒のつまみにピッタリだったので、もしまた材料が手に入ればやりたいと思う。

料理って、案外楽しいのかもしれない。

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