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shinya_chanpuru
「スターの殿堂」に学ぶ
きょう2月9日は特に何もない日。ポール・マッカートニーの言を借りるなら「another day」(いつもと同じ一日)ですが、過去に目をやると何もないわけはなく。
1964(昭和39)年にザ・ビートルズがアメリカのバラエティー番組「エド・サリヴァン・ショー」に初出演した日であり、落語に詳しい堀井憲一郎さんの誕生日(1958年)だったりと、いろいろあります。
エド・サリヴァン・ショーを一言で言い表すなら「スターの殿堂」であり、サリヴァンさんは見事な司会ぶりもさることながら、公平性を重んじる人格者であったことでも知られています。
エド・サリヴァン、エド・サリバン、江戸・サリバン、江戸・裁判…というわけで、江戸の公平な裁判を扱った落語といえば「三方一両損」ですね。
この噺は「文七元結」と同じく、「宵越しの金は持たねぇ」という江戸っ子のいさぎよい気質を題材にしていて、金にまつわる揉め事を大岡越前守が名裁きで収めるという痛快な一席です。
たわいない一日の中に潜む小さなドラマにはさまざまなヒントがあり、それを手掛かりにスターダムにのし上がる人がいるかもしれないし、御白洲に引っ張り出されるような揉め事にまきこまれるかもしれない。
混迷の時代、どっちに転ぼうと指針にすべきは、サリヴァンさんのような公平性…物事の本質を見極め、それに沿った行動をしようという姿勢かもしれません。