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ざわ‥ざわ‥ざわ‥
きょう30日は「サワーの日」。サワーの魅力を広く伝えて、多くの人にサワーを飲んでもらう日です。
落語でサワー、そして季節が冬の噺といえば…いいのがありました。
「鰍沢」。
もっとも、こちらは濁りまして、正確には「ざわ」ですがね。
「かじかざわ」と読みます。
身延山(山梨県)にお参りした旅人が雪の夜、泊めてもらおうと入った家で起こる怖い出来事を描いた噺でして、美しい女に飲ませてもらった卵酒は毒入り。その酒を女の亭主が誤って飲み、男は怒った女によって断崖絶壁に追い詰められます。
ごく簡単にプロットを書いただけですが、心が凍りつき、手に汗握るサスペンスですね。
心が「ざわ」つきます。
ご通家はご存知の通り、この噺は落語中興の祖・大圓朝、三遊亭圓朝の作。来場者から3つの言葉をもらい、その場でつくって演じるという「三題噺」によって生まれた噺です。
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ジャズのインプロヴィゼーション(即興演奏)なんてもんじゃない離れ業でげすね。
その後、名人上手によって磨き上げられ、現在に至るわけです。
それにしても、サスペンスホラーを思わせる物騒な事件が各地で起き、映画『カイジ』(賭博黙示録カイジ)のように心がざわざわする罠があちこちにはびこっている世の中ですから、怪しい飲み物にも注意が必要かもしれません。
サワーで口直しといきますか。