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落語の、運命論。




吟遊先生が調べてくださった。

問題 新宿末廣亭の昼の部で噺家が根多帳を見ないで演じたときに、同じネタが被る確率と被らない確率、どちらが高いか?



なんて興味深い!

さすが、数学を愛し、数学に愛された男である。




ほうほう!

ここで特筆すべきは、さや香が“ラッキーガール”であるという奇跡的な確率の証明よりも、いかに吟遊先生が、川柳川柳師匠に御執心で、その師の代表演目である【ガーコン】を至極お気に入りであるということだ。






・・・【ガーコン】(復唱すなっ)




吟遊先生、コメント欄に


『1/35億の君へ』


と記してくださってる♪


こーゆうことをさらりと言えちゃう男性はステキ✨





今、噺家さんは700〜900人ほどいるらしい。

応援したい気持ちはあれど、さすがにすべての噺家さんを知っているわけでは無い。

困ったときには東西寄席演芸家名鑑に頼る。

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(コレ便利、何気に使える♪)



1日1人の高座を拝聴すると、2〜3年でコンプリートできる。

とはいえ、エンドユーザーとして、そうゆう落語の消費の仕方を望んでいないので、一生のうちに全ての噺家さんの高座を拝聴することはきっと叶わないだろう。



だから、たった今拝聴している目の前の噺家さんの高座は、一期一会。

1/700の奇跡。



リアルな息遣いを。
エネルギッシュなパワーを。
磨き上げた技術を。


今ここで堪能できているというシアワセ。





川柳川柳師匠の【ガーコン】

談志師匠の【芝浜】

6代目圓生の【死神】


もう、生の高座で聴くことは叶わない。


歌丸師匠も、小三治師匠も、過去の音声でしか味わうことができない。



二ツ目のあなたももういない。 

前座のあなたももういない。




そんな移ろいのなかで、今のあなたの高座をリアルタイムで聴くことができている。


それはなんと、尊くて、貴重な瞬間なのだろう。


あなたも
あなたも
あなたも


同じ時代に生まれ落ちて偶然にも知ってしまったという奇跡に毎度胸が熱くなるのです。


だからこそ“今しかない今”を、この一瞬にきちんと焼き付けておきたいと思うのです。









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さや香 / 落語ジャーナル
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