ホストと落語家と、時々わたし。
コロナ禍で世の中に様々な制限がしかれるまでは、連雀亭で落語を拝聴してから仕事に向かうのが日課になっていたときがある。
仕事の後の一杯ならぬ、仕事の前の一席、だ。
可能な限り、いつも決まった席に座る。
噺家さんの斜め45度の左頬がキレイに眺められる最前列席。
もう本当に手を伸ばせば高座に届いてしまうような距離感で、贅沢に存分に落語を浴びる。
The 堪能。
そうして、ひと笑いしてから仕事に臨むと、自身のパフォーマンスが上がり、終始和やかに効率よくはかどる。
まさに、落語はわたしにとっての“栄養ドリンク”
落語を聴いたからって、24時間戦えないけど、“5時からオンナ”にはホントに翼を授けてくれるわ。
(↑レッドブルよりも先に昔のCMを思い出しちゃった人、話しが合いそうですね)
ところで、最近ではホストときいて思い付くのは、ローランド氏だろう。
個人的には、ローランド以上に零士がタイプですが。
(↑「ガブガブいっちゃうよ」をすかさず連想しちゃった人、仲良くなれそうです。コレ、城咲仁ぢゃないところがポイント)
残念ながら、わたしにはホストクラブに通う趣味はないのですが、77000円の指名料を払ってでもローランド氏に会いたい人の気持ちはわかる。
わたしも、会ってみたい♪ ←
“ホスト”という仕事はサービス業である。
“快適さ”“心地よさ”“幸福感”などの目に見えない夢を売る仕事だ。
かくいうわたしも、サービス業だし“水商売”なので、今まで自分の仕事と一番近いのは、ホスト・ホステスなのだと思っていた。
でも、よく考えたら同じくサービス業である落語家という仕事も非常に近いようにも思う。
落語家が扇子1本の仕事なら、わたしはペン1本の仕事、というところだろうか。
確かに落語家だって、言ってみれば“水商売”である。
ホストも落語家もわたしの仕事も、人気商売なので、非常に不安定で、需要がなくなってしまえば「明日からはもう結構です」の世界である。
わたしは、かなりシビアな世界を綱渡りで生きているのが現状であるとはたと気付くも、これが自分の天職だ思っている。
昔、赤塚不二夫氏の伝記的なドキュメンタリー番組を観ていたときのこと。
「良い漫画を描きたいと思ったら、漫画以外からヒントを探せ」
というようなことを赤塚氏が言っていたような気がする。
自分はギャグ漫画を描くから、お笑いや映画をよく観て勉強するのだと。参考にするのは同じ漫画家ではないのだと。
なんだか妙に共感できた。
わたしの仕事は、良くも悪くも同業者の仕事を拝見できる機会がなかなか無い。
だからこそ、なおさら噺家さんから学ばせてもらうことは多い。
ただ、“栄養ドリンク”としてのみ享受してわけではなく、師や同輩というものがいない業界において、自分の方向性や目安として参考にしているのは落語家なのである。
そりゃあ、使えるところ根こそぎまるっと盗んで身に付けるためにも、寄席の最前列に座りたい欲求は抑えられないよね。
今回、コロナ禍において、わたしの仕事は厚労省の定めるところの『3密』にはあたらなかった。
それでも可能な限りの自粛と対策をして動いている。
寄席はそもそもが『3密』形態なので、噺家さんたちが窮地に立たされていることは想像に難くない。
そんな中、また新たに連雀亭の再開延期のお知らせが流れてしまった。
是非ともみな、今を生き抜いてほしい。
わたしの仕事前の“栄養ドリンク”も当分おあずけとなった。
こんなときだからこそ、わたしも今まで以上に、『与えられることよりも与えること』を考えなくちゃ、ね。
え?
わたしの“仕事”が結局なんなのかって?
それは自己紹介を読んでほしーなー☆笑 ↓
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